トレンドの作法

トレンドの基礎知識
トレンドとは
トレンドとは、2回以上サイクルを伴って安値切り上げ(下降トレンドの場合には高値切り下げ)を行った状態のことを指す。トレンドは、通常、初動→安定→終焉の3つの段階に分類することができるが、必ずしも全ての段階を伴うとは限らない(安定する前にダマシとなってトレンドが終わる場合もある)

トレンドの段階1 初動

トレンドの初動とは、前回トレンドの終了サインが発生後、もしくはレンジブレイク後にトレンドを作る一方的な値動きが起きている状態。ここの段階では、まだトレンドとは言えず、ダマシに合う可能性が高い。
トレンドの段階2 安定期
安値の切り上げを連続的に起こし、トレンドが本格的に伸びてくる時期。順張り手法の場合には、安定期にエントリーすることを基本とする。
トレンドの段階3 終焉
高値の切り上げペースが遅くなり、高値の更新幅も少なくなり、トレンドが鈍くなってくる時期。この段階ではトレンドと明白に理解することができるが、既にトレンドを作り上げている新規の買い、トレンドだと気づいて損切りをする決済の売りはほぼ抜けており、トレンドを維持するための材料がなくなりかけている状態。
トレンドの中での立ち回り

私たちは、安定期に入ったものだけを”トレンド”と呼ぶが、トレンドと皆が認識した段階ではそのトレンドは終盤に差し掛かっていて、せっかくトレンドフォローを狙っても上手く利益が伸びない場合がある。
トレンドで大きく利幅を取りたいと考えている人たちは、初動もしくは、安定期の初期〜中盤で、エントリーを仕掛けていかなければならない。
具体的には、2回目〜3回目の安値切り上げ(下降トレンドの場合には高値の切り下げ)が順張りのパーフェクトタイミングとなる
当然この段階では、チャートからトレンドとは認識できず、これからトレンドになるかはまだわからない状態である。
もっというと、ほとんどの”将来のトレンド候補”は初速で失墜し、ダマシで終わる。トレンドを使って大きな利幅を取るためには、トレンドがトレンドだと認識できる前に安定期に入りやすいトレンドである見極める能力が必須となる。
長く続くトレンドの見極め方
伸びるトレンドの特徴は無数にあるが、その中でもトレードに即活用できるものは2つ。
「流動性が高い時期、時間帯に形成されたトレンドであること」「初動が早いこと」である。
長く続きやすいトレンドの特徴1 流動性が高い時期、時間帯に形成されている
終わりやすいトレンドが作られやすい時期と時間帯は、明確に決まっている。
- 時期で言うと、8月中ば(夏枯れ期)、12月中旬〜年明け、アメリカの祝日
- 時間帯でいうと、6時〜9時、12時〜15時(クロス円の場合、通貨ペアによって異なる)
以上の時期と時間帯は、流動性が低いために、不規則もしくは一過性のブレイクアウトが作られやすい。
簡単に言うと、ダマシのトレンドが多く出現しやすいのだ。
理由としては、流動性が無い相場で作られたトレンドというのは、マーケットの総意を反映しておらず、偏ったポジションになっていて、出来高が増えるタイミング(例:市場が開場する時間)などで大きな戻りを得やすい。
長く続きやすいトレンドの特徴2 流動性が高い時期、時間帯に形成されている
初動の勢いが強いほど、トレンドの勢いを本格化させるだけの新規ポジションが入っているため、安定期に入る可能性が高い。
ただ初速が勢いがあり、安定している相場と言うのは、明確にブレイクアウトとは違うことに気をつける必要がある。
ブレイクアウトというのは、主に損切りによって作りだらせる値動き(既存買いポジの損切り=売り/既存売りポジの損切り=買い)であり、損切りによって作り出される値動きは上限がある。
上限があるのは、極端な話、今損を抱えている人が全員損切りをしたらそれ以上伸びないからだ。
ブレイクアウトをトレンドの初速として勘違いして乗っかると、途中で燃料切れになったタイミングで捲られ、うまくいかない。
反対に、初動が安定して強い相場というのは、”これから上昇するという期待を込めてエントリーした層がマーケットが動かしていること”を表す。
”ブレイクアウト”と勢いがあり、”安定している相場が多い相場”はどうやって見分ける方法は以下の通り。
- 大陽線・大陰線のような急騰急落が発生していたら、ブレイクアウトと判断する
- 長いヒゲ/途中トレンド方向に対して反対ローソク足がありながらも、連続して陽線、陰線がついている値動きがみれたら判断する
「長いヒゲ/途中トレンド方向に対して反対ローソク足がありながらも、連続して陽線、陰線がついている値動き」を確認してからエントリーするだけでも伸びるトレンドを捕まえられる可能性がグッとアップする。