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バイナリーオプションの場合は、FXと異なり、とにかく短期取引が好まれる傾向があります。ハイローオーストラリア(HighLow)でもTurbo取引(ターボ)という商品があります。エントリーから最短30秒で利益確定が行えるバイナリーオプションの中でも最も期間の短い取引ですが、すぐに判定がわかるという魅力と引き換えに、多くのリスクが潜みます。
今回は多くのバイナリーオプション投資家が好むターボ取引(30秒、1分取引、3分取引、5分取引)のダークサイド(闇)に切り込んでいきます。
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斉木勇一(サイキックス)
論理的アプローチを得意とするトレーダー、システムエンジニア。バイナリー歴8年、為替歴13年。震災をきっかけに相場の世界へ足を踏み込む。長い下積みを経て2015年に脱サラ。やっと勝てたと思ったら、今度は業者に約1000万出金拒否される。 著書「ロジカルトレーディング」「Profit Quadrant」(全文英語)。専門誌「FX攻略.com4月号」、単行本「ボリンジャーバンドで稼ぐトレーダーのFX戦略」掲載。自作インジケーターのDL数は100万回超え。サイキックスの略歴はこちら
バイナリーオプションのターボ取引とは
ターボ取引の特徴と仕組み
Turbo取引(ターボ取引)とは、バイナリーオプションの中でも特に短期に結果が判明する取引形式です。エントリー時に、価格が「上がる」または「下がる」のいずれかを予測します。判定時間に価格が選択した方向に動いていれば利益が確定します。
- HighLow社のバイナリー取引の種類
- 30秒取引、1分取引、3分取引、5分取引から構成され、エントリーしてから予め決めた分数後に上がっているか、下がっているかを当てる取引
- エントリー時間に応じてイグジット(判定時刻)が変わる
ターボ取引とターボスプレッド取引の違い
ターボスプレッド取引とターボ取引は基本的には同じですが、ターボスプレッド取引はペイアウト率が通常のターボ取引よりも高く設定されています(例: 30秒取引で最大2.30倍)。しかし、スプレッドの分、不利な価格でエントリーが行われることで通常のターボ取引より勝率が低くなってしまいます。
取引時間 | Turbo取引 | Turboスプレッド取引 |
---|---|---|
30秒取引 | 1.95倍 | 2.30倍 |
1分取引 | 1.90倍 | 2.20倍 |
3分取引 | 1.90倍 | 2.05倍 |
5分取引 | 1.85倍 | 2.00倍 |
ターボ取引のリスク
ターボ取引が勝てない理由
私はターボ取引を絶対に行いません。
ターボ取引を行われているトレーダーの99%が本当の仕組みと危険性についてマトモに理解していません。
Turbo取引/Turboスプレッド取引は、巷で発売されているシグナル配信やツールにも多く採用されていますが、「Turbo取引やってる奴は99%負け組で、販売されているターボのシグナルツールは1億パーセント勝てない」と私は考えています。
エントリー遅延で手法の勝率が爆下げする
Turbo取引はエントリーしてから予め決めた分数後に上がっているか、下がっているかを当てる取引ですので「エントリーに応じて判定時間」が変わります。
つまり、手法のエントリー条件に満たした際やシグナルツールでシグナルが点灯する際にエントリーに1秒でも遅れるとイグジットの時間もずれる。
このエントリー遅延により、「手法本来の勝率」と「実際の勝率」に乖離が発生します。
2020年において業者側の約定拒否や、エントリーボタンを押してから実際にエントリーされるまでのタイムラグ(数秒遅れてエントリーされる)があることは多く観測されております。
つまり、Turbo取引を継続的に行う場合は、
「手法本来の期待値」と「実際の期待値」の乖離が必ず起こります。
どんなに優れたインジケーターやツールであっても、乖離でロジックの優位性は全部オジャンになります。
そしてバックテストを行ったことがある方はわかるかと思いますが、バイナリー向けツールで勝率1%をあげることがどれだけ時間と手間がかかるか…
元からシステム上仕方がない期待値の乖離に加え、最低30秒という短い時間で判定時刻になるため、
もはや本来の手法でエントリーするべきだった場所から1秒以上遅れるともはや全く別のロジックに変わってしまう。
特に矢印の出るタイプのシグナルツールなんかはどんなロジックでも「サインが出た時点からエントリーの出遅れが始まっている」ので目も当てられない惨状です。
引き分け負けが頻発する仕組み
ハイローオーストラリアでは、「引き分け」制度がなく、エントリー価格と判定価格が同じ場合でも負けとなります。
具体例:
- 0.1pipsの攻防:
特に30秒取引では、0.1pips程度の小さな値動きが勝敗を決定づける場面が多々あります。この微小な価格差の中で勝ち続けることは、非常に難易度が高いと言えます。 - 理論勝率と実践勝率の違い:
バックテストで90%の勝率を誇る手法でも、0.1pips単位の動きが影響するターボ取引では勝率が大きく下がることがあります。
Turbo取引の最もヤバイ場所は「実践時の期待値」がブレブレなのにかかわらず、0.1pips単位のせめぎ合いをせざる負えない部分にあると考えています。
特に30秒取引や1分取引の場合は、0.1pips単位の細かい利幅狙っていかざるおえませんし、どんな手法であっても0.1pipsのギリギリ勝ちのような場面は起こります。
短い判定であればあるほどペイアウト率は高いのは短時間であればあるほど手法関係なく負けやすいから。当然ですが、どんなに理論上の勝率(バックテスト勝率)が優れている手法であっても実践で高い勝率を出してくれないと何も意味がありません。
エントリー回数が増え、退場しやすい
ターボ取引の大きなメリットとして「判定時間まで短く勝ち負けがすぐに決まるから短期間でエントリーを頻繁にすることができる」というのが挙げられます。エントリー回数が多い分、短期間に稼ぎやすい一方で、短期間でお金を失いやすいというリスクも大きいです。特にバイナリー初心者であればあるほど①明確な根拠を持って質の高いエントリー」を行うことができず、根拠がないところで無駄にエントリーしまいがち(ポジポジ病)、②資金管理を守らず熱くなりがちな傾向にあります。ターボ取引は精神的な面でも不安定になりやすく、多くのトレーダーが毎年最も負けている取引種類の1つです。
投資においてのリスクというのは「利益の振れ幅」という意味で使われます。30秒取引は、バイナリーの中でも最もハイリスクハイリターンな取引なのです。
ターボで稼ぐとすぐ口座凍結されやすい
ハイローオーストラリアでは、どんな手法や取引時間でエントリーしたとしても、利益額がある一定のラインを超えうとを1エントリーあたりのベット額に制限がかかる口座凍結という現象が起こります。
バイナリーの口座凍結とは…口座凍結とは、利益額が「一定の基準」を満たすと1回の取引あたり5000円以下のエントリーしか出来なくなること。ログイン自体は問題なくでき、入金や出金は通常通り可能です
通常一般的な口座凍結の基準額が「500万〜600万」のことを考えるとターボを使うと相当早い段階で凍結されています。場合によっては数十万で凍結されるケースもあるのでターボは極力使わない方がいいと言わざるおえない状況です。
『Turboの「30秒取引」「1分取引」を使って、100万程度利益を出すとで凍結される』という事例が多発しています。
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まとめ:ターボ取引はやめとけ
バイナリー初心者がターボ取引を選択してしまうのは「早くお金を増やしたいという焦り」が1つ大きい理由だと考えています。焦らずとも、理にかなった分析をし、損益分岐点を超える取引をすれば自然と1回のエントリー額は増えていきます。
ハイローオーストラリアのターボ取引(30秒取引、1分取引、3分取引、5分取引)について解説しました。Highlowには、たくさんの取引種類があるため、どの取引を選べば勝てるのか悩まれている方も多いでしょう。もし現在あなたが勝てていないのならば、ターボ取引は絶対にオススメしません。どのみち、ワンベットが10万以上になった時点で、複数回に分けてエントリーする必要が出てくるので、HighLow取引(15分取引/1時間/1日)をせざるおえなくなります。勝ってエントリー額が増えた後のこと見越してハイロー取引を選ぶようにしましょう。
バイナリーオプション取引には、ハイかローしかなく理論上は2分の1のため、コイントスと原理は同じです。
コイントスで3回連続「表」の時もあれば、3回連続「裏」の時もあるようにバイナリーでどんな勝率が低いロジックでも連勝が起こります。
バイナリーがコイントスと違うのは、構造上 胴元であるバイナリー業社が圧倒的に有利だということ。今はたまたま勝っていても、長期的にみると確率収縮し、期待値が低いロジック(勝率が損益分岐点を下回っているもの)を使ってエントリーする限り、お金を失い続けます。
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