
ボリンジャーバンドの使い方|5つの形状パターンと実戦手法を完全解説
ボリンジャーバンドはど定番のインジケーターなのに、99%以上のトレーダーが正しい使い方を知りません。
上のバンドに当たったら売り、下のバンドに当たったら買い。この使い方では勝てません。バンドに当たった後、戻るのか、そのまま伸びるのかは、ほぼ半々だからです。
ボリンジャーバンドは、「次は上か、下か」を当てる道具ではありません。バンドを見てわかるのは、今の相場が静かなのか、荒れているのか、これから動き出すのか、トレンドの勢いが弱ってきたのか、です。
- ボリバンが教えてくれるのは向きではなく、今どんな相場かということ
- 見るのはバンドの大きさ・形と、ローソク足との位置の3つだけ
- 形は決まった順番で移り変わるので、次に来やすい形がわかる
ボリンジャーバンドの使い方
トレード手法からバンドウォークの終わりサインまで
ボリンジャーバンドの全てが1本でわかる動画を配信しております
ボリンジャーバンドは、真ん中の中心線(移動平均線)と、その上下に引いた上のバンド・下のバンドの3本の線でできています。
私はボリンジャーバンドを、順張りでも逆張りでもない、「相場環境を判断するための道具」として使っています。
今の相場は静かなのか、荒れているのか。トレンドが出ているのか、止まっているのか。それを読み取って、その場面に合った戦い方を選びます。
そのために見るところは、バンドの大きさ、バンドの形、そしてローソク足とバンドの位置の3つだけです。上か下かの向きは、ボリンジャーバンド以外の根拠で決めます。高値と安値の並び、水平線、ローソク足の形です。
ボリンジャーバンドの幅(大きさ)
大きさは、上のバンドと下のバンドの差です。細ければ直近の値動きが小さく、太ければ大きい。
大きさは、何pipsという決まった数字では見ません。同じ20pipsでも、ドル円の1時間足とゴールドの1時間足では意味がまるで違います。時間帯によっても変わります。直近と比べて、今は細いのか太いのかで見ます。
大きさは、これからの値動きの大きさを教えてくれます。縮んだ後は広がり、広がった後は縮む。バンドが細く縮んでいるときは、この後の値動きが今より大きくなりやすい。大きく開いているときは、この後の値動きが今より小さくなりやすい。ボリンジャーバンドの中で、いちばん素直に当てにできるのが大きさです。
ボリンジャーバンドの形
形は、上下のバンドの動き方です。上下が逆向きに開いていけばエクスパンション、上下が近づいてくびれを作ればスクイーズ、上下とも横ばいで平行に近ければスタグネーションです。
上下がそろって同じ向きに傾いている形は、トレンドです。そのうえで終値がバンドの片側に張り付き続けると、バンドウォークになります。
形で見ているのは、大きさがどう変わっている途中かです。大きくなっている途中か、小さくなっている途中か、どちらにも動いていないか。そして、バンドがどちらに傾いているかです。
ローソク足とバンドの位置
位置は、ローソク足がバンドのどこにいるかです。中心線の上か下か。バンドの外か内か。終値で外に出たのか、髭だけ触れたのか。
バンドを中心線からどれだけ離すかは、σ(シグマ。標準偏差のこと)の何倍かで決まり、初期設定のバンドは2σの位置に引かれます。1σのバンドは、その半分の距離です。
位置だけでは、向きはわかりません。ところが、大きさや形と組み合わせると、読めることが変わります。たとえば、バンドが細く縮んでいるときに、価格が中心線のどちら側にいるか。これで、次にどちらへ動き出しやすいかが読めます。
大きさ・形・位置の組み合わせで出るサイン
大きさ・形・位置は、1つずつ見ても相場の一部しかわかりません。3つが決まった組み合わせになったときに、相場の状態が変わったサインになります。
| サイン | 大きさ | 形 | 位置 |
|---|---|---|---|
| スクイーズ | 細い | くびれる | 問わない |
| 急騰急落の前触れ | 細い | 平行 | 問わない |
| エクスパンション | 広がり始める | 逆向きに開く | 問わない |
| バンドウォーク | 問わない | 同じ向き | 1σの外に5本以上 |
| レシーブ | 問わない | 値動きと逆向き | バンドに当たる |
| トレンドの弱体化 | 縮み始める | 直前にバンドウォーク | 問わない |
| スタグネーション | ふつう〜細い | 平行 | 問わない |
どれも「買い」「売り」のサインではありません。今の相場が、どんな状態に入ったかのサインです。
ボリバンの「大きさ×形×位置」を組み合わせて分析することで、初心者でも相場環境認識ができます。
ボリンジャーバンドの形が変わる順番
形は、勝手な順番で現れるわけではありません。
スクイーズの次には、ほとんどの場合エクスパンションが来ます。エクスパンションの次はバンドウォークになることが多く、そうでなければスクイーズかスタグネーションに戻ります。バンドウォークの後は、またスクイーズかエクスパンションへ。スタグネーションの次は、エクスパンションが多くなります。
バンドが縮み、開き、トレンドが出て、また縮む。形はおおむね、この順番で移り変わります。今の形がわかれば、次に来やすい形もわかります。
ボリンジャーバンドの逆張りが勝てない理由
σの理論値と逆張りの考え方

3シグマの範囲内には99.7%収まるから
どこかの自称FX攻略サイト
3シグマにタッチしたら戻る可能性が高い
こんな文章をどこかで見たことがある方は少なくないのではないでしょうか?
教科書には、次の数字が書いてあります。
±1σの内側に収まる確率…約68.3%
±2σの内側に収まる確率…約95.4%
±3σの内側に収まる確率…約99.7%
「±2σの内側に95.4%が収まる。だから2σの外に出たら、内側に戻る」。これが、ボリンジャーバンドの逆張りの考え方です。
2σ・3σの逆張りを検証した結果
私が「±3σにタッチした次の足で反転するか」をバックテストしたときの年間の勝率は、46〜56%でした。
2σでも同じです。ドル円・ユーロドル・ポンドドル・豪ドル米ドル・ゴールドの5銘柄、約10年分のチャートで、終値で2σの外に出た後に、中心線まで戻るのが先か、同じ距離だけさらに外へ伸びるのが先かを数えました。どの時間足でも、ほぼ半々でした。
2σで待ち構えて反発を狙っても、勝てません。
理論値どおりにバンドの内側へ戻らない理由
ただボリバンには致命的な欠点があります。教科書の数字は、値動きが平均のまわりに、きれいな山の形で散らばることを前提にしています。相場の値動きは、そう散らばりません。
1つは、トレンドです。相場は一方向に動き続けることがあり、そのあいだ終値は平均の片側に偏ります。
もう1つは、急な値動きです。指標や要人発言で、ふだんの何倍も動く足が出ます。きれいな山の形なら、まず出ない大きさです。
しかも、ボリンジャーバンドは直近20本だけで平均とばらつきを測り、値段と一緒に動きます。教科書の数字は「20本の中の話」で、何万本と続く相場全体の話ではありません。
開発者ジョン・ボリンジャー氏の使い方
ボリンジャーバンドは1980年代にこのおじいちゃん(ジョン・ボリンジャー氏)が開発しました。
日本では「バンドに触れたら逆張り」の使い方が広まりましたが、ボリンジャー氏本人は、逆張りではなく順張りで使うべきだと語っています。開発者本人がボリバン逆張りに否定的で、順張り推奨をしているんですね。
バンドに触れたという事実は、ただそれだけ。それ自体はシグナルではない
ジョン・ボリンジャー
ただ私は、ボリンジャーバンドで単純に順張りするのにも反対です。パーフェクトオーダーでエントリーするのと同じで、「サインが出るのが遅い」「ダマシ(サインの向きに動かず、逆に動くこと)が多い」からです。だから、順張りでも逆張りでもなく、相場環境を判断する道具として使います。
ボリンジャーバンドの5つの形とトレード戦略


スクイーズ(縮小)

スクイーズは日本語で「握りつぶした」という意味で、バンドが縮んでくびれを作っている状態です。値動きが急に小さくなり、次の向きを探っています。
スクイーズかどうかは、直近のバンドと比べて決めます。ここしばらくの中で、特に細くなっている所がスクイーズです。
スクイーズ時のトレード戦略
スクイーズの中と比べれば、その後は確かに大きく動きます。縮んだバンドは、いずれ広がります。ただ、ふだんの値動きと比べて大相場になるとは限りません。スクイーズの後に来るのは、多くの場合「いつもどおりの値幅に戻る動き」です。スクイーズを見て、大きなトレンドを決めつけないでください。
またスクイーズの発生はバンドウォークが起きる1つの兆候になります。スクイーズの状態がどれだけ続いているのか?を意識することで、次の動きを捉えやすくなります。
動き出す向きの手がかりは、中心線の傾きではなく、価格が中心線のどちら側にいるかです。中心線はスクイーズの間ほとんど横ばいで、傾きから向きは読めません。価格が中心線より上にいれば上に、下にいれば下に動き出しやすくなります。外れることも少なくないので、動き出した後の値動きで確かめてから入ってください。
幅が細く縮み、しかも上下のバンドが平行に近い。私はこれを、急騰急落の前触れとして見ています。
縮むだけなら、細いバンドのまま斜めに進むこともあります。じわじわ上がり続ける相場です。平行は、上にも下にも進んでいないことを表します。細いうえに、どちらにも進んでいない。次の動きに向けて力を溜めている状態で、動き出したときの値動きが大きくなりやすい。逆張りで入っているなら、ここで手を引いてください。
エクスパンション(拡大)

エクスパンションは、上下のバンドの幅が広がっていく状態です。英語で「拡大」の意味で、バンドが扇形に開いていく様子からこう呼ばれます。値動きが大きくなり始めたサインです。
エクスパンションが起こる場面は、だいたい決まっています。1つは急騰急落です。重要な経済指標の直後、要人発言、サポートやレジスタンスのブレイク、大口の注文。もう1つは、P波動(高値と安値が少しずつ広がっていく拡散型のレンジ)です。ペナント型やウェッジ型とは逆の動きで、値幅が段々と大きくなっていきます。
エクスパンション時のトレード戦略
バンドが開いたこと自体は、向きを教えてくれません。上下のバンドは逆向きに開くので、上にも下にも同じだけ道が広がった状態です。開いたのを見て、価格がいる側に飛び乗っても、そのまま伸びるとは限りません。見るのは、開いたことではなく開いた理由です。同じエクスパンションでも、原因によって取るべき戦略は逆になります。
その動きが新規の買い・新規の売り・決済の買い・決済の売りのどれなのかを考え、その売買の性質に沿ってエントリーする
エントリーを極力控える。買いと売りのどちらの圧力も明確でなく、FXではリスクリワード(損切りの幅に対する利確の幅)が低くなり、短期の逆張りでは勝率が安定しないため
バンドウォーク

バンドウォークは、ローソク足がバンドの上限や下限に沿って、連続して動く状態です。私は、終値が1σの外に5本以上続き、バンドにへばりついている状態をバンドウォークと呼んでいます。
バンドウォークは、断続的にトレンドが出ていて、しかもトレンドの角度が急なときに起こります。押し目や戻りが浅く、2σタッチの逆張りが通用しない局面です。
逆張りで9回続けて10pipsずつ勝っても、バンドウォークで1回100pips負ければ、合計はマイナス10pipsです。コツコツ勝ってドカンと負ける。初心者が大きく負ける理由の多くは、このドカンにあります。
バンドウォークの前兆
バンドウォークは「レンジがいつブレイクするのか」と同じで、「この瞬間に起こるだろう」と完璧に予測できるものではありません。ただ、起こりやすい場面はあり、それに気をつけることで早めに損切り・利確ができ、FX手法の勝率とリスクリワードを改善できます。
- 長いレンジが続いている所・三角保ち合いをブレイクした所・経済指標が発表される時間
- バンドがスクイーズで縮み、しかも上下が平行になっている所
強いトレンドには、必ず何かの原因や強い思惑があります。無風の相場で、バンドウォークは起こりません。
バンドウォーク時のトレード戦略

バンドウォーク中の逆張りが危ないのは、高値が次々に抜かれるからです。ウォークの最中は、それまでの一番高い所(下のウォークなら一番安い所)が、その後も更新されやすい。高値のすぐ上に損切りを置いた逆張りは、ほとんどがその損切りにかかります。
どんな強い抵抗帯が近くにあったとしても、バンドウォーク時の逆張りはギャンブルトレードになりがちです。バンドウォークが出るような鋭い角度のトレンドでは、強い抵抗帯でも抜けていくことが多々あります。上がりすぎ・下がりすぎは、事前には判断できません。
バンドウォーク時は順張り一択、逆張り厳禁。トレンドの向きに目線を置いて、押し目を探してください。
- トレンドの発生原因(指標なのか、ラインのブレイクなのか、新規の買いが入ったのか)
- バンドウォークの前に、どれくらい停滞(レンジ)が続いていたか
原因のわからないトレンドは、続く理由もわかりません。
関連記事パーフェクトオーダーで矢印が出る順張りサインツールバンドに触れたら逆張りする手法を使うなら、バンドウォークを避けるために、触れた瞬間に入らず、反転の形ができてから入ります。
ボリバン2シグマの逆張りサインツールの改造版で、バンドウォークの回避を目的にして作られたボリバン逆張りシグナルです。ローソク足確定足反転&反転時のヒゲ更新と反転したのを確認できてから逆張りシグナルを出す仕組みになっています。
関連記事【バンドウォーク回避】ボリバン反発サインを出すMT4インジケーター
バンドウォークの終わりを見分ける方法

バンドウォークの終わりは、中心線への回帰と、バンドの幅の縮みで判断します。
中心線への回帰は、ウォークの後に調整が入り、ローソク足が中心線に触れた所です。トレンドの勢いが収まったと見て、ウォークはいったん終わったと判断します。
幅の縮みは、ウォークで広がった幅が縮み始めた所です。エクスパンションからスクイーズへの流れで、幅が縮み始めると高値を更新しにくくなります。縮んだからといって、反対に動き出すわけではありません。トレンドが反転するのではなく、伸びなくなる。トレンドの弱体化のサインで、利確の目安に使えます。
バンドの幅の拡大→縮小を自動で判断して、バンドウォークの始まりと終わりを知らせるインジケーターも作っています。
関連記事バンドウォーク予測インジケーター「Bandwalk 2.0」
レシーブ

レシーブは、私が名前を付けて使ってきた形です。
- 下がってきた値動きが、右肩上がりの下のバンドに当たっている状態
- 上がってきた値動きが、右肩下がりの上のバンドに当たっている状態
値段は下がっているのに、下のバンドは上へ向かってきている。値動きとバンドが向かい合い、バンドが値動きを受け止める形です。レシーブは、短期的な圧力が逆転し始めた兆候です。
反発ポイントを「ピンポイントに捉えやすい」のが強みです。
正直ここだけは本当に公開しようか迷いました。それくらい重要なので是非覚えてください。
レシーブ時のトレード戦略
レシーブが起こる場面は、もみ合いと、トレンドが出た後の押し目に限られます。
スルーでよし
(レンジで圧力がはっきりしないときには、レシーブがよく出て、ダマシも多い)
そのトレンドに妥当性があるなら、大きな流れには順張り、短期の流れには逆張りで入る
レシーブだけを見て、向きを決めてはいけません。向きは、トレンドに妥当性があるかで先に決めておきます。上昇トレンドに妥当性があるなら、狙うのは買いだけです。押し目で値段が下がってきた所に、右肩上がりの下のバンドが迫ってきて当たったら、それがレシーブです。大きな流れ(上昇)には順張り、押し目の短い下げには逆張り。レシーブは、その2つが重なる1本を探すための形です。
スタグネーション(停滞)

スタグネーションは、バンドが平行に近い、または角度がなだらかな状態です。チャートで言えば、ボックスのレンジが長く続いている状態です。
スクイーズは聞いたことがあっても、スタグネーションは聞いたことがない方も多いのではないでしょうか。スクイーズが、前と比べてバンドが縮んでいるか(大きさ)を見るのに対して、スタグネーションはバンドの角度(形)を見ます。
スタグネーション時のトレード戦略
スタグネーションのときは、バンドの幅によって取る行動が変わります。
ボックスレンジに近い状態なので、高値と安値の切り下げ・切り上げ、ボックスの上辺と下辺の近くのプライスアクション(ローソク足の形や並び)を見る
値動きがなく停滞し、次の動きに向けて力を溜めている状態なので、波をつかむつもりで、動き出す所のエントリーポイントを探す
ボックスに近いスタグネーションなら、バンドに触れた所の逆張りが効きそうに見えます。ところが、ここでもバンドに触れたことは逆張りの根拠になりません。見るのはバンドではなく、ボックスの上辺と下辺、つまり実際の高値と安値です。
止まっていた相場は、いずれ開きます。
ボリンジャーバンドの手法の見分け方
世の中のボリンジャーバンドの手法は、数えきれないほどあります。ところが、どの手法も、見ているのは大きさ・形・位置のどれか、またはその組み合わせです。
| 見ているところ | 手法 |
|---|---|
| 位置 | 2σ逆張り・3σ逆張り・ギミーバー(バンドに触れた後、反転の形ができてから入る逆張り)・W底とM天井・中心線の押し目 |
| 大きさ | スクイーズのブレイク・ケルトナーチャネル(1本の足の平均の値幅で幅を決めたバンド)と比べるスクイーズ・バンド幅を数字で見る方法 |
| 形 | バンドウォークの順張り・傾きで見る方法 |
| 組み合わせ | RSIと組み合わせる・上の時間足のボリンジャーバンド |
新しい手法に出会ったら、まず「この手法は3つのうちどれを見ていて、どれを見ていないか」を確かめてください。見ていない所に、その手法の負け方が隠れています。2σ逆張りは位置だけを見ていて、大きさと形を見ていません。だから、バンドウォークで連敗します。
自分の手法をボリンジャーバンドの形で仕分ける
どの手法にも使える方法です。自分の手法の過去のエントリーを並べ、勝った時と負けた時に、ボリンジャーバンドがどの形だったかを書き出してください。スクイーズ、エクスパンション、バンドウォーク、スタグネーション。負けが集まる形が見つかったら、その形の相場ではエントリーしない。手法を変えずに勝率を上げる、いちばんの近道です。
ボリンジャーバンドは、メインの手法の得意な場面を選び、苦手な場面を外すフィルターとして使うのがいちばん強い使い方です。
関連記事限界運動量インジケーターをTradingViewで無料配布|レジサポラインの引き方と手法ボリンジャーバンドの計算式と3本の線
中心線・上のバンド・下のバンド

ボリンジャーバンドの真ん中の線が中心線(ミドルライン、ミドルバンドとも呼びます)で、移動平均線そのものです。初期設定では、直近20本の終値を足して20で割った値、つまり20本の単純移動平均線(SMA)になっています。
上下のバンドは、中心線から標準偏差の2つ分だけ離して引きます。ボリンジャーバンドは、期間内のローソク足の終値が、平均からどれだけ散らばっているかを見るインジケーターです。中心線が平均、バンドの幅が散らばり。描いているのは、この2つだけです。
標準偏差(σ)とバンドの幅
標準偏差は、数字のばらつきの大きさです。ボリンジャーバンドでは、直近20本の終値が中心線からどれだけ離れているかを、1つの数字にまとめたものになります。
極端に言えば、20本の終値がすべて同じ値段なら、標準偏差は0です。上下のバンドは中心線にぴったり重なります。反対に、20本の終値が上に下に大きく散らばっていれば、標準偏差は大きくなり、バンドは太くなります。
移動平均線から決まった幅だけ離して線を引くエンベロープは、幅がいつも同じです。値動きが荒れても静かでも、線の位置は変わりません。この「幅が固定」という弱点を、標準偏差で解決したのがボリンジャーバンドです。値動きが荒れればバンドが開き、落ち着けば閉じる。バンドの幅は、直近の値動きの大きさそのものです。
ボリンジャーバンドの計算式
- 中心線(20SMAの場合)
(1本目の終値+2本目の終値+…+20本目の終値)÷20 - 上のバンド
中心線+標準偏差×2 - 下のバンド
中心線−標準偏差×2
期間20・2σの意味
期間は、何本の足で平均とばらつきを測るかです。期間を短くするとバンドは値動きにすぐついてきて、細かく動きます。長くするとゆっくり動き、値段がバンドの外に出たまま、しばらく戻らない場面が増えます。
σの数字は、バンドを中心線からどれだけ離すかです。初期設定は2σで、離すほどローソク足はバンドの外に出にくくなります。
中心線をEMA(指数平滑移動平均線)にしたボリンジャーバンドもあります。EMAは新しい足ほど重く見て平均するので、中心線が今の値段に近づき、ローソク足はバンドの外に出にくくなります。変わるのは外に出る回数で、外に出た後に中心線へ戻りやすいかどうかは、SMAでもEMAでも変わりません。
ボリンジャーバンドの無料MT4インジケーター4選
MTF&EMA対応「究極のボリンジャーバンド」
関連記事【無敵ボリンジャーバンド】MTF、アラート、逆張りサイン搭載インジケーター
標準ボリンジャーバンドの完全上位互換。上級トレーダーにも満足いただけるかゆいとこまで手が届くマルチタイムフレーム対応ボリバン
ボリンジャーバンド逆張りシグナルツール
関連記事【MT4インジ】ボリバン逆張りサインツール無料配布【2シグマシグナル】ボリバン逆張り2σ手法をサインツールに。
ボリンジャーバンドをラインにして表示
関連記事ボリンジャーバンドをライン表示する無料MT4インジケーターごちゃごちゃしがちなボリンジャーバンドを水平線化してスッキリ表示してくれます。
トレンドの弱まりを知らせるトレンド弱体化チェッカー

トレンド弱体化チェッカーは、ボリンジャーバンドの幅が縮み始めた所でバンドを青に変え、サインを出すインジケーターです。縮んでいないときのバンドはグレーで表示します。バンドウォークのあとの縮み始めを目で追わなくても、利確を考える場所がわかります。
サインが出ても、トレンドが反転するとは限りません。レンジを挟んで、同じ方向にトレンドが続くこともあります。サインが出たら一度決済して、方向がはっきりしてからもう一度入る使い方を想定しています。
アラートは初めはオフです。パネルの「Alert」ボタンを押して緑にすると、サインが出たときにポップアップと音で知らせます。
▼ MT4をお使いの方
Saikix-Trend-Checker.ex4をダウンロードする▼ MT5をお使いの方
Saikix-Trend-Checker.ex5をダウンロードするクリックするとダウンロードできます(登録不要)
ボリンジャーバンドのよくある質問
関連記事マルチタイムフレーム分析の正しいやり方|時間足の組み合わせとエントリー判断ボリンジャーバンドの使い方のまとめ
「バンドに当たったら逆張り」の決まり文句でボリバンを使うのは、ここで終わりにしてください。
ボリンジャーバンドは、形状を極めれば聖杯になりうると私は考えています。チャートにボリンジャーバンドを出したら、まず大きさ・形・位置を見て、今の相場がどんな状態かを言葉にする。そこから先の戦い方は、その状態が決めてくれます。
ボリンジャーバンド自体は「収縮→拡大→収縮→拡大」を繰り返すので、短いスクイーズやエクスパンションは頻繁に出て、「これはどの形なのか」と迷う場面もあります。まずはわかりやすい急な縮小・拡大が起きている所だけでも形を判断し、その形に合った戦い方を選んでください。それだけで、無駄なエントリーが減ります。
バンドが細くなるのを待って乗ったのに、逆に動いた。バンドに沿って乗ったら、そこが天井だった。形の名前は知っていても、今のバンドがどの形なのか、チャートの前では迷う。ボリンジャーバンドは、縮み、開き、トレンドが出て、また縮む、という順番で形を変えます。この本では、その順番と、途中に出る急騰急落の前触れ・トレンドの弱り方を、5銘柄・約10年分のチャートで確かめながら1つずつ組み立て直しました。読み終わる頃には、今のバンドがどの形で、次にどの形が来やすいかが分かり、ポジションを持ち続けるか降りるかも、気分ではなくバンドで決められるようになります。
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