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多くの専業トレーダーは1日10時間以上パソコンを開き、為替チャートと睨めっこしています。快適なFXトレード環境を構築するために、そしてトレードによる利益を少しでもアップさせるために相場歴10年目の私がようやく辿り着いた最高のトレード環境をご紹介します。
トレード環境構築において重要なのは、「チャートの使いやすさ」「トレードのしやすさ」「いつでもどこでもトレードできるか」に集約されると考えています。
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斉木勇一(サイキックス)
論理的アプローチを得意とするトレーダー、システムエンジニア。バイナリー歴8年、為替歴13年。震災をきっかけに相場の世界へ足を踏み込む。長い下積みを経て2015年に脱サラ。やっと勝てたと思ったら、今度は業者に約1000万出金拒否される。 著書「ロジカルトレーディング」「Profit Quadrant」(全文英語)。専門誌「FX攻略.com4月号」、単行本「ボリンジャーバンドで稼ぐトレーダーのFX戦略」掲載。自作インジケーターのDL数は100万回超え。サイキックスの略歴はこちら
最強のFXチャートソフト
おすすめチャートソフト
チャートソフトによってそれぞれ特色があり、「裁量トレードで水平線を引くのに最適なチャートソフト」「開発に最適なチャートソフト」「発注に最適なチャートソフト」によって使い分ける必要があります。
2024年においてチャートの見た目はどの業者もある程度同じで、見やすさもそこまで大きな違いはありません。なので、チャートソフトを選ぶときには「プラスアルファの機能の多さ」と「カスタマイズ性」に重点をおいて判断しています。
裁量トレードするなら一択「トレーディングビュー」
私は、メインのチャートソフトとしてはトレーディングビューを使用しています。特に出先ではTradingViewの方を利用することが多いです。
・アカウントと紐付けしてチャートを管理しているため、異なるPCやどの環境であっても連動して同じチャートが開ける
・為替だけでなく、先物や仮想通貨、株等のデータを表示されることができる
・複数の業者のチャートを表示させることができる
TradingViewのデメリットとしては、基本は「永年無料」で使えますが、複数通貨表示やインジを3つ以上いれる場合にはおいては「有料プランに加入する必要」があります。
これはMT4やその他チャートソフトの開発業者はFX業者から支払われるライセンス料を主な収入源としているのに対し、TradingViewが「トレーダー個人から直接支払われるサブスプリクション収入を主な収入としている違い」だと思います。またTradingViewには「リアルタイムチャートを共有できる機能」があります。
これによって今どんなラインを引いていてインジをどう設定しているのか、自分のチャートを丸ごと第三者に見せることが出来ます。この機能は私の知る限りトレビューにしかないので重宝しています。
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開発や多様なインジケーターが使える「MT4」
MT4(メタトレーダー4)はバイナリーやFXをやられている方の多くが、非常にシェア率の高いチャートソフトになります。
・全機能が完全無料で使える
・2005年にリリースされ、開発から14年以上経過しており、世界規模での開発リソースや先人たちのデータが豊富開発面やカスタマイズ性に優れている
・開発面やカスタマイズ性に優れている
私も相場の世界に入ってからトレーディングビューを使う前までは数年間、ずっとMT4を使っていました。
MT4のデメリットとしては表示できるチャートは、一つの業者のみで、為替または一部の金融商品しか見れないことと、(例えばXMの提供しているMT4を導入しても他業者であるOANDAやFXDDのチャートを見ることはできない)価格帯別出来高分析ができないことが挙げられます。見た目と使い勝手が数年は変わっていないであろう良くも悪くも伝統的なソフトです。
発注専用で使うFX業者オリジナルチャートソフト
証券業者が出しているチャートソフトは、MT4やトレビューと比べて「自由度が低い」「開発リソースが乏しい」傾向があります。正直発注(エントリー、決済)の時しか使ってません。
チャートソフトには今紹介したMT4かトレーディングビューの他にもGMOのプラチナチャートや、DMMのプレミアチャート、ライオンチャートなどそれぞれの証券会社が出しているものをありますが、発注するとき以外使えないです。ガンガンにプログラミングで詰めていきたい方や、過去検証、カスタムインジを使っていきたい方からすると、証券会社固有のものは選択肢から外れます。
凡庸性の高さ、将来性はトレーディングビューが一つ飛び抜けてるかなと思います。
MT4、トレビューは「世界規模」での開発や事業展開されているという点も魅力です。結局は自分の使いやすさが一番大切なので、好きな方を使えば良いと思います。
最強のトレード用パソコン環境
49インチ ウルトラワイドモニター
普段自宅でトレードする時は、「Dell U4919DW 49インチ 曲面 ウルトラワイドモニター」の2枚のモニターをみてトレードしています。
デュアルモニター6枚からこれを2台設置に切り替えてめちゃめちゃ快適になりました。
会社員時代の社用パソコン
→2枚モニター(チャート+開発画面)
→4枚モニター(雰囲気で買ったトレーダーズPC)
→6枚モニター+ノートパソコン(専業になって買った)
→大型モニター2枚+ノートPC(現在)
社用PCから、トレードが上手くなるにつれモニターがどんどん増えていき、最大6枚使っていましたが、モニターの切れ目がある部分が嫌だったのと、無駄に何枚もあって使いづらいことに気づき、大きいモニターを2台にしました。
確かにマルチモニターで何枚もモニターを並べてトレードすると「かっこよさ」や「雰囲気」は出ますが、実用性を考えると、1枚もしくは2枚が「最適解」であるような気がします。
FXトレード、バイナリーに必要なモニターの枚数
モニターの枚数自体はそれほど重要ではなく、どれだけの情報が自分の見やすい形で表示できるかが重要です。
ただFXトレードする時にはチャートは最低でも4通貨は表示させる必要があるため、結果的にモニターが2枚〜4枚は必要になることが多いです。
通常サイズの場合は数枚用意する必要がありますが、ウルトラワイドモニターを使用されている場合は1枚でも構いません。
以下、理想のFXチャートモニター環境をいくつか挙げておきます
- 49インチのウルトラワイドモニター1枚
- 縦型モニター2枚を左右に置いてワイドモニターを1個中央に置く3枚セット
- 通常サイズの同じモニターを4枚
このような大画面で表示できるマルチモニター環境を構築すると、パソコンには通常のオフィスワーク以上の負荷 がかかります。そのため、マルチモニターを使用されたい場合は、モニターを買う前にマルチモニターに耐えうるだけの高スペックのパソコン を検討されると良いでしょう。
ワイヤレスマウス
チャートのスクロール、バイナリーでの連打エントリーなど、かなり使い倒すので、なるべく耐久性があるマウスを選ぶようにしています。
Bluetooth(ブルートゥース)のコードレスマウス「Logicool MXTB」を使っています。
このマウスの素晴らしい所は、
- 丸い球体の部分だけでほとんどの操作に対応していて、「実質親指だけ」で操作できるところ
- 異なるOS(WindowsとMac等)であっても端末であっても、そのままコピペができるところ
特に金融系の用語というのは長くて難しい単語が多いので、いちいち打ちたくない時にこのコピペ機能を多用していました。
屋外トレード用のノートパソコン「Macbook Air」
トレードをする上で、ノートパソコン選びは非常に重要です。私は性能と持ち運びやすさを重視し、MacBook Air を愛用しています。特に屋外やカフェでトレードをすることが多い方には、軽量かつ高性能なノートパソコンが必須です。
トレーダーにとって、ノートPCは消耗品です。
毎日チャートを開いて動きをチェックし続けるトレーダーにとっては、使用頻度が高いため、劣化が早いのも事実です。そのため、価格ドットコムで10万円程度の新品パソコン で十分に機能を果たしますが、選ぶ際にはいくつかのポイントに気をつけています。
ノートPCを選ぶときのポイント
- Wi-Fiが繋がりやすい性能を持っていること
トレードは常にリアルタイムで変動する相場を捉えるため、通信環境が命です。どれだけWi-Fi環境が整っていても、ノートPCの通信性能が低いと、遅延や途切れが発生し、売買タイミングを逃してしまうことがあります。特に外出先では、フリーWi-Fiやモバイル通信を利用することが多いので、安定して接続できる性能を重視します。 - 4分割チャートを数時間表示させてもサクサク動く性能であること
FXトレードでは、複数の通貨ペアや時間足を同時に監視することが重要です。そのため、4分割チャートを数時間表示させても、動作が遅延しない パソコンの性能が必要です。メモリは最低8GB以上、CPU性能がある程度高いものを選ぶことで、トレード中にストレスなく作業ができます。
特に通信環境については、いくらWi-Fiやモバイルルーターにこだわっても、PC側の性能がそれに追いついていなければ無意味 です。タイムラグが発生すると、エントリーや利確・損切りのタイミングにズレが生じ、致命的な損失を招く可能性があります。
MacBook Air はその点、非常に優秀です。軽量で持ち運びしやすいだけでなく、通信性能や処理速度も申し分なく、屋外トレードに最適な一台です。また、バッテリー持ちが良いため、外出先で長時間チャートを監視していても安心です。
トレードで結果を出すためには、ノートPCの性能 と 通信環境 の両方が整っていることが前提です。どんなに優れた手法や知識を持っていても、機器トラブルによってエントリーが遅れたり、相場が動く重要なタイミングでチャートがフリーズしてしまったら意味がありません。
これからノートPCを選ぶ方は、「性能・持ち運びやすさ・通信安定性」 の3つを意識してみると良いでしょう。
FXトレード向きのネット回線
バイナリーオプションやFXトレードにおいて、ネット回線の速さと安定性 は非常に重要です。なぜなら、数秒の遅延がエントリーや決済のタイミングを狂わせ、勝てるはずのトレードで損失を出す原因になりかねないからです。
特にバイナリーオプションでは、何度も利益を出して凍結されると、場合によっては同じIPアドレスからのアクセスが制限される「即凍結案件」に遭遇することがあります。
私は初めからIPが16個付いている「フレッツ光IP16」を使用しています。
このリスクを避けるため、私は複数のIPアドレスを契約し、初めから16個のIPアドレスを確保しています。IPの分散管理ができるため、凍結リスクを分散し、長期間にわたって安定して取引を継続することが可能です。
とはいえ、現時点でまだ凍結していない方にとって、ここまでの上位プランを契約する必要はほとんどありません。しかし、高速かつ安定したネット回線 を使うこと自体はトレーダーにとって大きなメリットがあります。
ネット回線の速さが与える影響は、例えばエントリーや決済の際に注文の遅延がない ことや、チャートの動きがリアルタイムに反映されることです。これが遅いと、特に短期トレードでは致命的なズレを引き起こし、負けトレードの原因になります。
速さだけで言えば、「NURO光」 が非常に優秀です。通信速度が最大2Gbpsと、他の光回線と比べてもトップクラスの速さを誇り、トレードにおいても遅延やラグを最小限に抑えられます。
結局のところ、トレードはスピードの戦い です。相場が大きく動く瞬間や、秒単位で利益を確定させたいタイミングでネット回線が遅いと、全ての努力が水の泡になります。最初は回線速度に気を使わない方も多いですが、勝ち続けるためには必ず意識すべきポイントです。
今のうちから高速回線を導入し、「環境面の不安要素をゼロにする」 ことが、トレードで安定して勝ち続けるための重要な一歩です
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【番外編】トレードにあったらいいもの
パソコン用ポータブルチャージャー(バッテリー)
MT4やトレーディングビューはそこまで高い処理能力を必要とするソフトではありませんが、常時通信が発生するためバッテリー消費が非常に激しいのが現実です。特に外出先で長時間チャートを開いていると、あっという間にバッテリーが残りわずかになることも珍しくありません。
そんな中で、ポジションを持っている時にバッテリーが切れてしまう――これはトレーダーにとって最悪の事態です。肝心なタイミングでチャートやポジションを確認できなくなると、チャンスを逃すだけでなく、急な相場の変動に対応できず大きな損失を被るリスクもあります。
そのため、外出中でも安心してトレードを続けられるように、パソコン用のポータブルチャージャー(モバイルバッテリー)は必須アイテムです。軽量で大容量のモデルを1つ持っておくだけで、いつでも安定してチャートを監視し続けることができます。
「もしも」の時に備えておくことが、トレーダーとしてのリスク管理にもつながります。外出先でのトレードを支える心強いアイテムとして、ぜひ取り入れてみてください。
アイマスク&耳栓
一見「トレードと何の関係があるの?」と思われがちですが、アイマスクは全トレーダーにおすすめしたい神アイテムです。トレードに夢中になるあまり、夜遅くまでチャートを見続けたり、ポジションを気にして寝るタイミングを逃してしまうことはよくあります。その結果、どうしても不規則な生活になり、「寝ポジ」 をしてしまうことがあるのです。
寝ポジをしてしまうと、翌朝には青ざめるような光景が待っています
寝ポジをした私の末路
- 起きたらストップロスにかかっていた
- ストップロスを入れ忘れ、数百万単位のマイナスになっていた
こうした大損失の原因は、トレーダーの体調管理や睡眠の質が軽視されているからです。トレードは「頭脳」と「メンタル」の勝負です。どれだけ優れた手法を持っていても、睡眠不足で集中力が切れてしまえば、判断ミスや感情的なエントリーが増えてしまいます。
アイマスクと耳栓を使うことで、雑音と光をシャットアウトし、睡眠の質を上げることができます。 特に、光や音に敏感な方は、これらを使うことで睡眠の質が劇的に改善され、わずかな睡眠時間でもしっかりと疲労を回復することができます。
さらに重要なのは、アイマスクと耳栓を使うタイミングを固定化し、体に睡眠のリズムを覚えさせることです。これによって、「自分で睡眠の時間をコントロールできるようになる」 ため、不規則な生活を防ぎ、トレードのパフォーマンス向上にもつながります。
トレードで勝ち続けるためには、手法や知識だけでなく、「勝ち続けるための努力」 が必要です。レバレッジをかけている場合、寝ポジ一回で資産の大半を吹き飛ばすこともありえます。そんなリスクを回避し、安定したトレードを続けるためにも、アイマスクと耳栓は、「今すぐにでも買って実践すべき最高のコスパを誇る商品」 です。
たった数千円の投資で、睡眠の質を高め、トレードのパフォーマンスを維持できるのであれば、これほど効率的なリスク管理はありません。まずは今日から、睡眠環境を見直してみてください。
吹き飛ばしてしまう場合もあり、将来の損失を防ぎ、トレード時間を増やすことがアイマスクと耳栓は、「今すぐにでも買って実践すべき最高のコスパを誇る商品」だと思っています。
アイマスクは、飛行機に乗った時にもらえる無料の物や100円ショップのものでも良いですが、色々試してみて個人的におすすめなのは「天使のシルクアイマスク」という1500円のアイマスクです。現在は頂いたLVのアイマスクと交互に使用しています。
iPad Pro(ある程度のサイズのあるタブレット)
iPadがあると、チャートに触れる時間が激増します。専業1日中チャートを見れる方は、パソコンでも構わないんですが、iPadの方が携帯性やすぐ取り出せてみれるという部分で優れているかなと。
iPadが1台あれば、寝室やキッチン、トイレまでどこでもいつでも大きな画面でチャートが見れます。他に何か作業している時にどこかに置いておくだけで良いのでチャートと常に触れ合うようにしましょう。
トレード環境に関するよくある質問
お金がないけど、トレード環境を整えたい場合は何を優先したら良い?
トレード環境を選ぶときの重要度は「チャートソフト≪通信環境≪PC≪≪≪その他周辺機器」の順番だと思っています。チャートソフトは無料で使えることから、通信環境を整えて、大きいモニターを購入するのが良いと思います。49インチモニターは10万円以上しますが、昔私が使っていた34インチ局面モニターだと、Amazonで3万円弱で買えるみたいなので良いと思います。
おすすめのFX勉強本はありますか?
FX初心者におすすめの書籍はこちらで紹介してます。
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トレード環境まとめ
PCや周辺機器は経費としても認められやすいので、 ぜひ自分史上最高のトレード環境を作ってみてください。
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