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「今まで調子がよかったのに、急に風向きが変わって面白いくらいに勝てない」「原因不明の大敗が続いている」といった経験はないでしょうか?もしかしたらその原因は、重要な経済指標を見落としていたり、アノマリーを把握していないからかもしれません。
FX歴12年の専業投資家が使っている2024年の年間カレンダーをお渡しします。
斉木勇一(サイキックス)
論理的アプローチを得意とするトレーダー、システムエンジニア。バイナリー歴8年、為替歴13年。震災をきっかけに相場の世界へ足を踏み込む。長い下積みを経て2015年に脱サラ。やっと勝てたと思ったら、今度は業者に約1000万出金拒否される。 著書「ロジカルトレーディング」「Profit Quadrant」(全文英語)。専門誌「FX攻略.com4月号」、単行本「ボリンジャーバンドで稼ぐトレーダーのFX戦略」掲載。自作インジケーターのDL数は100万回超え。サイキックスの略歴はこちら
経済指標&アノマリー2024年カレンダー
「年間スケジュールが頭に入っていない時点で個人投資家はプロに大きく遅れをとっている。」そんな危機感を感じ、アノマリーと傾向、重要指標を盛り込んだプロ用カレンダーを開発しました
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機関投資家、プロのディーラーは個人投資家と比べて安定したパフォーマンスを出しやすい。その1つの理由は、経済指標、アノマリー、シーズナリティを含む1年間の流れを把握していて、イベンドドリブンで収益を狙ったり、季節ごとの相場環境にあった投資戦略を立てることができるからです。
為替カレンダでーは、私の相場経験をもとにアノマリー、相場の傾向、超重要指標を盛り込み、1年を通してプロと同じ目線で相場を分析できるように開発しました。
- アノマリーとは、毎年、一定時期に同じような値動きが確認されること。論理的な根拠に基づくものもあれば、論理的根拠に基づかないものもある。
2024年版:経済指標発表スケジュール
2024年の最重要な経済指標発表のスケジュールは以下の通りとなります。
FOMC(アメリカ) | ECB(ユーロ) | MPC(イギリス) | MPM(日本) |
---|---|---|---|
1月30日から31日 | 1月25日 | 2月1日 | 1月22日 〜 23日 |
3月19日から20日 | 3月7日 | 3月21日 | 3月18日から19日 |
4月30日から1日 | 4月11日 | 5月9日 | 4月25日から26日 |
6月11日から12日 | 6月6日 | 6月20日 | 6月13日から14日 |
7月30日から31日 | 7月18日 | 8月1日 | 7月30日から31日 |
9月17日から18日 | 9月12日 | 9月19日 | 9月19日から20日 |
11月6日から7日 | 10月17日 | 11月7日 | 10月30日から31日 |
12月17日から18日 | 12月12日 | 12月19日 | 12月18日から19日 |
FXの年間アノマリー、シーズナリティ
アノマリー、相場の季節性を把握するということは、無駄な損失を避けることに直結します。月毎にトレード戦績が著しく良くなったり悪くなったり安定しない方は、頭の片隅に常にシーズナリティをいれておくようにしましょう。
1月の為替相場とアノマリー
- 1月2日〜1月3日:流動性の低下、投機筋の仕掛けに注意
- 1月下旬:ドル円の売り(円買いの傾向)
1月4日から東京市場はオープンしますが、 ロンドン、ニューヨーク勢は「三が日」という概念がない この1月4日の流動性が低い東京時間がピンポイントで狙われたりしています。 ロンドン勢だとクリスマス直後から休暇明けで新年開ける前に、仕込みを始めている場合もあります。
2月の為替相場とアノマリー
- 2月14日〜16日: 外貨売り&円買い傾向
ヘッジファンドの45日ルールによって、 3月末の45日前である2月15日近辺で 海外へ投資されていたものを日本円にする必要があるので、 外貨売り&円買いの流れが見られます。
45日ルールとは 「ヘッジファンドの顧客がファンドを解約するためには、決算日の45日前までに解約を申し込まなければならない」という通知期限に関するルールのこと。ヘッジファンドは、投資家から解約を求められれば、換金作業を行うこととなる
3月の為替相場とアノマリー
- 月を通して円買い傾向
日本企業の決済が3月末にあり、多くの日本企業が米国に投資をしていた3月の決算に備えて日本に資金を戻す際に、ドル売りを売って円を買うという、レパトリ(実需のフロー)が発生します。通貨ペアとしては、ドル円においてドル安円高傾向に顕著にみられ、時としては、3月20日から3営業日がピークに起きるとされています。
レパトリとは 、国内企業が海外に投資していた資金を本国に戻すこと。レパトリエーション(Repatriation)の略であり、リパトリ、資金の本国回帰とも言われる。
4月の為替相場とアノマリー
- 1ヶ月を通して方向感が出づらい傾向
- トレンドが短命で終わりやすい
多くの日本企業が新年度となる4月。まだ1年を通して企業の方針が決まっておらず、実需のフローが起こりづらい一方で、新年度から利益を虎視眈々と狙うたちが勢いの良さをみせ、投機筋中心の相場となります。投機筋は実需と異なり、期間を区切って利確を行う必要があるため、投機筋中心の相場では、長期のトレンドが継続されづらい傾向があります。
5月の為替相場とアノマリー
- 5月上旬〜中旬にかけて、ドル高傾向
5月には日本の銀行や保険会社の「今年どう運用するのか?」というテーマが決まり、これによって1年の資金のフローが決まる。運用方針については、日本経済新聞などのニュースなどで確認することができる。 2019年であれば「上がったら売る」「下がったら売る」というのがテーマで 実際にキリ番近くに露骨なくらいの執拗な売りや買いが入っていました。
6月の為替相場とアノマリー
- 決まった方向感なし
欧米金融機関の中間決算がありますが、特に決まった方向感はありません。
7月の為替相場とアノマリー
- 7月後半にかけて徐々に流動性が低下
- 既存トレンドの勢いが低下 or 停滞の流れが加速
7月の後半にかけて、徐々に欧米勢の機関投資家がバカンスに入っていくため、大きな新規ポジションが入りづらく、流動性が低下する傾向にあります。またバカンスに入る前の大口がポジションを手仕舞いする過程で、既存のトレンドが元気がなくなったり、トレンドから一度停滞相場になるといったことが見受けれれます。
8月の為替相場とアノマリー
- リクイディティ(流動性)が低下しやすい
夏枯れといって、夏休み期間真っ只中であり、大口投資家の参加者がめっきり減ることから、流動性が下がり、小口投資家、個人投資家、実需主導の相場になりやすい傾向にあります。流動性が低いことから短期トレンドの行き過ぎ、及びショートカバー、ロングリクイデーションが発生しやすくなります。
9月の為替相場とアノマリー
- 前月と雰囲気が変わりやすい
- 突発的なボラティリティの上昇に注意
欧州と米国は新学期が始まり、大型の新しいポジションが構築されやすいです。 この9月に形成された大きなトレンドは冬ごろまで続く可能性があります。トレンド。
10月の為替相場とアノマリー
- 前月のトレンドを継続しやすい
9月に構築された大型の新規ポジションを引き継いでトレンド継続する流れが多く見受けられます。
11月の為替相場とアノマリー
- 11月の第4木曜日へ向けて流れが切り替わりやすい
大口投資家は、サンクスギビングデー後に冬季休暇に入ることが多々あり、サンクスギビングデーへ向けてポジションを閉じようとする働きが起こることから流れが切り替わりやすい傾向にあります。
12月の為替相場とアノマリー
- 12月中旬から下旬にかけて急騰急落がみられる傾向
- 25日クリスマスまでは、リクイディティ(流動性)が低下しやすい
クリスマス休暇期間であることから、1ヶ月を通して新規大型ポジションは作られづらく流動性が低くなりがち。12月中旬以降は、ノルマ未達で、休暇に入れなかった投機筋の機関投資家がトレードを行うため、投機筋らしいガチャガチャトレードが多く見られ、急騰急落が起こりやすい。12月26日からは休暇明けで大きく流れが変わることも。
12月の有名アノマリートレード手法として、12月初にAUDNZDショート、NZDCADロングを行い、月末まで持ち越し 損切り幅は変動率2%に設定にするという手法があります。
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