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最強インジケーターは、往々にして複数のロジックを掛け合わせることによって高勝率を実現させています。組み合わせる際にはメインとなるFX手法に加え、勝率をより高めるためのフィルターの手法を足していくわけですが、このときに使用するフィルターとメインロジックの相性によって勝率は10%以上変わることさえあります。
今回はMT4に搭載されている王道インジケーターと組み合わせるのに最適なおすすめインジケーターをお伝えしていきます。全て無料でダウンロード可能です。
- 相性が良いインジケーターの組み合わせを知れる
- 勝率をあげるためのインジケーターの組み合わせ方がわかる
- 知らないレアなインジケーターを見つけられる
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斉木勇一(サイキックス)
論理的アプローチを得意とするトレーダー、システムエンジニア。バイナリー歴8年、為替歴13年。震災をきっかけに相場の世界へ足を踏み込む。長い下積みを経て2015年に脱サラ。やっと勝てたと思ったら、今度は業者に約1000万出金拒否される。 著書「ロジカルトレーディング」「Profit Quadrant」(全文英語)。専門誌「FX攻略.com4月号」、単行本「ボリンジャーバンドで稼ぐトレーダーのFX戦略」掲載。自作インジケーターのDL数は100万回超え。サイキックスの略歴はこちら
インジケーターの勝率をアップするには
相性の良いインジケーターを選ぶ
FXやバイナリーなど為替チャートに使用されるインジケーターは主に「トレンド系インジケーター」と「オシレーター系インジケーター」に分かれます。
複数のインジケーターを使ってトレード手法の勝率、リスクリワードを高めるためには、相性が良いインジケーター同士を組みわせることが必要です。
相性が良いインジケーターの理想的な組み合わせ方としては、「どちらかが十分に単体でプラスが出るようなロジック」に対して、エントリー精度を高めてあげる補助的な役割を行うインジケーターを組み合わせることです。(メインロジック役とフィルター役を分ける。)逆に、相性が悪いインジケーターの組み合わせ方としては、得意な相場環境が異なるロジックを組み合わせてしまうというのが挙げられます。一見、得意な相場環境が違うインジケーターを組み合わせることで「お互いの欠点を補えるから勝てるんじゃないか」と思ってしまいますが、実際できるのはどちらも得意ではない中途半端な手法です。
例えば、「レンジ相場が苦手だが、トレンド相場で大きな利幅を取るのが得意なインジケーター」と「トレンド相場が苦手だけど、レンジ相場は得意」という手法を組み合わせても、相乗効果は生まれ間せん。
得意な相場環境でより勝率を高めるために「どう得意を伸ばすのか」という視点でインジケーターを組み合わせてみましょう。
- 移動平均線の隠された数値を表示し、ポテンシャルを最大化してくれる
- 感度が高めである(分析の期間が短い)
バイナリーオプション(海外)とFXは同じ為替相場を対象にした金融商品で一括りにされてしまうことが多々ありますが、実際には大きく仕組みが異なります。
エンゴルフィンバーを検知する「Saikix-En-Bar.ex4」
移動平均線(MA)は、移動平均線とローソク足の位置関係をみて抵抗帯の判断、トレンド継続(転換)など判断に使うなど様々な活用法がありますが、直接的に移動平均線を使ったトレードの70%以上は「順張り」なのではないでしょうか。
また有名なものでいうとパーフェクトオーダーやグランビルの法則がありますが、例えばグランビルの法則3番「上昇中の移動平均線とローソク足が接近したら買いシグナル」といったように順張り手法の中でもさらに「明確なトレンド発生してからトレンドの波に乗ってエントリーする手法」が多いことがわかります。
このような「波乗りトレード」と呼ばれる順張り手法では、「今のようなトレンドが今後も続くのか」を予測することが求めれますが、その際にローソク足パターンをみることでエントリーするかしないかの判断、エントリーポイントの選定をスムーズに行うことができます。
移動平均線とローソク足パターンの組み合わせは、包み足、はらみ足など他にも多く有効なものが存在しますが、その中でもエンゴルフィンバーは特に反応が速いローソク足パターンなので、トレンドがすでに形成されているような状態で短期的にトレンド継続の予測を立てたい時に有効です。
移動平均線乖離に反応して矢印シグナルを表示「Saikix-Kairi-Signal.ex4」
移動平均線は、直接手法として使う以外にもライントレードやその他自分の鉄板手法と組み合わせて「相場環境認識」を行う際に使われます。
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ボリンジャーバンドの勝率をアップするインジケーター
- ボリンジャーバンドの形状にフォーカスしている
- トレンド相場を分析するのが得意
ボリンジャーバンドの勝率アップを狙うためには、
ボリバン逆張りにおすすめなインジケーター
ボリンジャーバンドを使ったトレード手法の80%は2シグマ、3シグマラインを使った逆張りトレード戦略です。ボリバン逆張りはFXのみならず、バイナリーオプションでも使われる定番手法となっています。
ボリンジャーバンドを使った逆張りトレードで最大の敵となるのは、バンドウォークです。ボリンジャーバンド逆張り手法で高収益をあげるためには、バンドウォークをいかに回避するかが課題となります。
バンドウォークとは…ローソク足がボリンジャーバンドの±2シグマラインに張り続ける現象のこと
RSIにボリンジャーバンドを表示させた「Saikix-RSI+BB.ex4」
ボリンジャーバンドとオシレーター、特にRSIを組み合わせた売買手法は、しばしばFXやバイナリーで用いれらます。その手法をより発展的な形でインジケーターに落とし込んだのが「Saikix-RSI+BB.ex4」です。
RSIが表示されているサブウィンドウに直接的にボリンジャーバンドを表示させることで、RSIの最大の弱点といわれている「天井張り付き」のダマシを回避しやすくなっています。
バンドウォークが発生するチャートでは、事前にオシレーターの張り付きが起きていることも多く、「バンドウォークが起きやすいよう環境でエントリーしないフィルター」として「Saikix-RSI+BB.ex4」を使うことができます。
ボリバン順張り手法に最適なインジケーター
ボリンジャーバンドを使った順張り戦略では、ボリバンの形状から「将来の大きなトレンド発生」を予測します。そのため、逆張り戦略とは対照的にバンドウォークが発生するような強いトレンド局面を意図的に狙ってエントリーする必要があります。
【有料】バンドウォーク検知インジケーター「Bandwalk 2.0」
バンドウォークが起こる前兆として「スクイーズ」という現象があります。このスクイーズをみることでバンドウォークが起こりやすいチャートの局面を知ることができる
スクイーズとは…ボリンジャーバンドが収縮する現象のこと。バンドウォークの兆しのサインとして使われる。
ボリンジャーバンドがスクイーズ(収縮)しないでボリバンが拡大した場合は、トレンドが短期終了してしまう場合が多いとされています。
オシレーターの勝率をアップするインジケーター
- オシレーターの弱点である天井張り付きを回避してくれる
- オシレーターの中での微妙な特徴の違いを活かし、強みを伸ばしてくれる
RSIに相性の良いインジケーター
陽線連続 or 陰線連続で矢印サインを出すインジケーター「Saikix-n-candles.ex4」
RSIは「一定期間の上昇値幅と下落値幅」を比較して相場の過熱感をみるオシレーターですが、買われすぎ売られすぎを判断する時、ローソク足分析を加えることでより制度の高い分析ができるようになります。例えば、日本人が江戸時代から相場分析に使用されてきた「酒田五法の三空叩き込み、三空踏み上げ」というローソク足パターンがあります。
三空踏み上げ(さんくうふみあげ)とは…安値圏で、4本の陰線と3つの下方向の空が連続する酒田五法のローソク足パターンの1種
三空叩き込みとは(さんくうたたきこみ)…安値圏で、4本の陰線と3つの下方向の空が連続する酒田五法のローソク足パターンの1種
三空は、3回連続で同方向に窓開けが起こったら反発する可能性が高いというローソク足パターンですが、オシレーターとローソク足パターンは組み合わせて使うと有効です。
例えば、上昇トレンドが発生していない状態で、RSIが70以上のような買われすぎサインが起きている時に陽線が連続が出ていると、過熱感が発生していてかつ休みなく無理に上昇している状態なので、必然的にどこかで反発が入る可能性が高くなります。
過熱感が発生している相場とローソク足の連続性をみるツールというのは相性が良いので是非使ってみてください。
ストキャスティクスに相性の良いインジケーター
ダイバージェンス検知ストキャス「Saikix-StoD.ex4」
ストキャスティクスのトレードで使用する際の使い道として値から買われすぎ売られすぎを判断するのに加えローソク足とオシレーターが逆行していないかをみることでトレンド転換を予測する「ダイバージェンス」があります。
ダイバージェンスとは…ローソク足とオシレーター系のテクニカルが逆行している状態のこと(例:ローソク足が高値を切り上げているのに対してオシレーターは下落している)
ダイバージェンスが発生しているチャートというのは、直近チャートの規則性が崩れてきていることを表します。
ストキャスティクスは他のオシレーターとは通常組み合わされないトレード手法と一緒に使われることがあります。その手法とは「周期トレード」「サイクルトレード」です。なぜこのストキャスが採用されるのかというと「ストキャスティクスは相場の規則性を図るのに適したインジケーターであるから」です。
ストキャスティクスは、比較的「5.3.3」など短いパラメーターで使用されることが多いのは周期を測る時に短いスパンで周期を捉えるパラメーターの方が、周期トレードのエントリー判断に使い勝手が良いためです。
相関指数「Saikix-CC.ex4」
相関指数とは、通貨相関性、すなわち「2つの通貨ペアがどれだけ似たような値動きをつけたか」を測るテクニカル指標です。一見すると、相関指数とストキャスティクスにはなんの共通点もないように映るかもしれませんが、この2つには「相場の規則性」を測るインジケーターという部分で共通しています。相関係数を使ったトレードでは「基本的に相関性が高い通貨ペア同士なのにも関わらず、相関関係が外れたときを狙ってエントリー」(例:通常であればドル円とユーロ円は相関性が強くドル円もあがれば、ユーロ円もあがるが、ドル円とユーロ円が逆行した状況)といった手法があります。規則性が外れた相場というのは、レンジブレイク、トレンド転換の予兆サインになることが多いため、単一通貨ペアの規則性を測るストキャスと、2通貨ペアの規則性を測る相関係数を合わせて使うことで優位にトレードを行うことができます。
MACDと相性が良いインジケーター
MTF対応VQ「Saikix-VQ.ex4」
MACDの強みというのは、大きな値動きが出た場合の感応度にあります。移動平均線(SMA、EMA)などと比べても早いMACDのよく上げられるデメリット、弱みとして揉み合いに弱い、ダマシが多いという点はあるのですが、MACD自体が「ダマシの多さは目を瞑るかわりに反応の速さを取る」といった特性のインジケーターなので、無理にダマシを減らそうとする方向性よりは、強みである「反応のはやさ」をより活かせるインジケーターとの相性が良いと考えています。
VQは、ボラティリティクオリティの略、日本語にすると変動率の質という意味であり、その名の通り。VQはここ5年(2016年〜)くらいで一部インジケーターマニアの中から熱烈な支持を得ている注目のインジケーターです。
ロジックの中身としてはシンプルで平均足をよりテクニカルに、より早く反応できるために改良されたような手法になっています。MACDのゴールデンクロスとVQが上昇シグナルが示しているタイミング、またはMACDのデッドクロスとVQが下降シグナルを示しているタイミングでトレードを行うと、より精度が高いトレードを行うことができます。
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まとめ:組み合わせでインジケーターの可能性は無限大
バイナリーオプションについての入門知識を解説しました。バイナリーを始めれてまもない方はもちろん、ある程度始められてから時間がかかっている方も「意外と知らなかったこと」があったと思います。サッカーでルールをしらなかったら、すぐハンドになってしまうように、バイナリーでもルールを知らないと変なミスをしてしまいます。今回習った内容を1つ1つ頭にいれてから実践エントリーに入るようにしましょう。
- バイナリーオプションの仕組みについて理解する
- 勝率60%の再現性のある手法を確立することを目指す
- できるだけ機械的なトレードを行うようにする
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