今回はバイナリー攻略のために絶対に知らなければならない「聖杯変動論」および「チャートの単位」についてお伝えしていきます。
前回の記事をご覧になっていない方はそちらも合わせてお読みください
![](https://maths-in-industry.org/wp-content/uploads/2024/01/A-1-160x160.jpg)
早速ですが
あなたはチャートを見るときにどこをみていますか?
![](https://maths-in-industry.org/wp-content/uploads/2024/01/Line-1024x555.jpg)
トレンドかレンジか? ローソク足?
それともインジケーター?
実はチャートには「単位」が存在します。
相場の最小単位といえば「ローソク足」です。
ローソク足が集まるとどうなるか?
「サイクル」が形成されます。
![](http://xn--eckzdqa0iyd.tokyo/wp-content/uploads/2019/08/ksoap.png)
サイクルとは…チャートの三角形と逆三角形のような形をしたもの。別の言葉に言い換えると「波形」
▶︎サイクルの種類
![](https://i1.wp.com/xn--eckzdqa0iyd.tokyo/wp-content/uploads/2020/02/サイクルの種類.png?fit=880%2C489&ssl=1)
▶︎サイクルにわかりやすく印をつけたチャート
![](https://maths-in-industry.org/wp-content/uploads/2024/01/Screen-Shot-2024-01-09-at-5.50.51-pm-1024x528.jpg)
サイクルが集まると、高値切り上げ安値切り下げ、ダブルトップなどの「1つの局面」が形成されます。
▶︎高値や安値の切り上げ/切り下げ
![](https://maths-in-industry.org/wp-content/uploads/2024/01/Screen-Shot-2024-01-09-at-5.51.05-pm-1024x528.jpg)
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![](https://maths-in-industry.org/wp-content/uploads/2020/02/チャートの単位-1024x572.png)
・ローソク足が集まるとサイクルが形成される
・サイクルが集まると高安の切り上げ下げが形成される
・高安の切り上げ下げが集まると、1つの局面が形成される
・局面が集まると大きなチャートが形成される
ローソク足→サイクル(波)→1つの局面→チャートの形
私はこの4つによってそれぞれに対してアプローチをかけ、
分析方法を使い分けています。
チャートの単位がわかると何ができるのか?
今までとは「異次元レベル」の分析ができます。
例えば、私がローソク足分析でよく使う「アウトサイド(別名:包み足)」というローソク足パターンがあります。
![ローソク足の包み足の図解解説](http://xn--eckzdqa0iyd.tokyo/wp-content/uploads/2019/09/fo-1024x573.png)
アウトサイドとは…前足を次足が完全に包んでおり、前足の圧力を完全に否定している状態。強い圧力が加わったことを表す。
アウトサイドが「圧力が均衡している状態」に出たときにはブレイクを示唆し、トレンドの押し目付近でトレンド方向のアウトサイドが出た場合には「トレンド継続の可能性」を示唆する。
が、レンジの中でいくらアウトサイドが出た場合としても、一切エントリー材料とはしない。
つまり、アウトサイドを実際のエントリーで活用するためには、
その前提条件となる「相場環境」が必要で
相場環境は、ライン、サイクル、高値安値の切り上げ切り下げ(1つの局面)、チャートの形、大きな流れを見ることで判断できる。
つまり、チャートは全て単位ごとに区切って認識する必要があり、どれか1つでも欠けると機能しない
これに対して、従来のインジケーターは無条件にローソク足に対してアプローチをかけているものになります。
例えば「移動平均線の期間5」であれば、どんなローソク足であろうが相場環境にかかわらず、5本分のローソク足の平均を計算して表示させるものになります。
![](https://maths-in-industry.org/wp-content/uploads/2024/01/Screen-Shot-2024-01-09-at-5.45.43-pm-1024x528.jpg)
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![](https://maths-in-industry.org/wp-content/uploads/2024/01/8dae3a711c50f71e986b7e95b2f0c8bd-1024x572.png)
- どんな相場環境でも5本分の平均を出して条件づけする手法
- チャートの単位ごとに細かく条件付した手法
①と②はどっちが理にかなっていてレベルの高い分析と言えるでしょうか?
前回「オシレーターはボックスレンジ相場以外では機能しない」とお伝えしたのも同じことです。
チャートの単位を区切って1つ1つ定義をつけてることで「より厳密なレベルの高い手法の条件づけ」を行うことができます。
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つまり、チャートの単位を理解して正しい相場認識をできているのと、そうでないのでは、そもそもの「分析のレベル」が違う。
見えている世界自体が異なります。
この単位に対してアプローチをかけていないと
- なぜ今相場が上がっているのか?下がっているのか?
- ここはなぜこのような動きをしたのか?
一生わかることはありません。
過去の値動きや現在の値動きがわからないのに、どうして未来の値動きがわかると思っているのか?
将来のことを100%当てることは誰にもできない。
ただ少なくとも現在、そして過去起きた出来事に対して理由づけできるようになることがトレードをする最低条件。
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第1回では、「この世の聖杯の80%は、チャネルトレンド相場にあること」を学びました。
第2回では、「従来型のインジケーター分析は捨てて、チャートの単位を使うことが2024年相場では求められている」ことを学びました。
『自分には高度な裁量トレード知識を身につけて、トレードに生かすのは難しいのでは?』と思う方もいるでしょう。
初心者であったり、今までインジやツールに頼ってきて、ほとんどライントレードや自分でローソク足を分析したことがなかったとしても、全く問題はありません。
なぜならば「本質は極めてシンプルであり、理にかなっているから」
訳のわからないインジケーターを弄り回しても、何も本質はそこにありません。
理にかなっているからこそ、1つ1つ「なぜそうなるのか?」が明白にわかります。
「正しい教科書」さえあれば、誰でもすぐに理解できるかと思います。
勝てていない頃、私は相場をただのぐちゃぐちゃなグラフだと思っていましたが、「チャートの単位」に気づいてから圧倒的に相場が観れるようになりました。
『やっと、正しい形で理にかなった分析ができる。今まで意味がないことに時間もお金も費やしてきたが、とうとう脱却して正しい方向へ進める』
そう思うと、なんだかこれからワクワクしてきませんか?
次回は完結編「ラインとプライスアクションの捉え方」をお送りします。お楽しみに。
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