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【勝率ダウン】ハイローのペイアウト率変更・改定の影響と対処法

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大手バイナリーオプション業者「ハイローオーストラリア」では、1年〜2年に一度の頻度でペイアウト率の改定が行われます。ペイアウト率というのは事実上のバイナリー業者の手数料であり、ペイアウト率の上下によって同じ手法を使っていても手元に起こることが違ったり、今まで利益が出ていたプラス手法が、損を出し続ける負け手法になることも存在します。

サイキックス
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ペイアウト率変更動向と、ペイアウト変更がトレーダーに与える影響について解説します。

この記事の著者

斉木勇一(サイキックス)

論理的アプローチを得意とするトレーダー、システムエンジニア。バイナリー歴8年、為替歴13年。震災をきっかけに相場の世界へ足を踏み込む。長い下積みを経て2015年に脱サラ。やっと勝てたと思ったら、今度は業者に約1000万出金拒否される。 著書「ロジカルトレーディング」「Profit Quadrant」(全文英語)。専門誌「FX攻略.com4月号」、単行本「ボリンジャーバンドで稼ぐトレーダーのFX戦略」掲載。自作インジケーターのDL数は100万回超え。サイキックスの略歴はこちら

ハイローペイアウト率の変更

2020年3月のペイアウト率改定

  • 15分取引:1.85倍
  • 1時間取引:1.90倍
  • 23時間取引:1.96倍

現在はすでに上記のペイアウト率に変更されています。

2020年3月30日からハイロー取引(15分、1時間、23時間取引)のペイアウト率が変わるとの告知がありました。

ハイローペイアウト率変更による影響

バイナリーで利益を残すために必要な勝率が上がる

バイナリーオプションには、利益を上げるために必要な最低限必要な勝率である損益分岐点勝率という概念が存在します。

損益分岐点勝率とは、収支がプラスマイナス0になる勝率のことで、損益分岐点勝率を0.1%でも下回った手法を使えばお金は減り続け、逆に0.1%でも上回った手法を使えばお金は増え続けます。

ペイアウト率が下がれば、1回あたりの取引で得られる利益が減るわけですから、損益分岐点勝率は上がります。

ハイロー15分取引のペイアウト率は1.88倍から1.85倍になったことで、損益分岐の勝率が、従来の「約53.2%」から「約54.1%」へと変更になりました。言い換えると、バイナリーオプションでお金を増やすために必要な勝率が「約0.9%」も上がったということになります。

これまで53.3%の勝率はプラスだったものが、これからは53.3%の勝率だと負け手法になるのです。

たった「0.9%」と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。スプレッドや約定拒否の関係でバックテスト勝率とフォワード勝率が5%程度の乖離があると考えると「勝率59%〜60%」の手法を使ってもトントンぐらいにしかなりません。

  • 勝率50%代前半のロジックを「0.9%」勝率をあげるのは簡単です。
  • 勝率60%代のロジックを「0.9%」勝率をあげるのは至難の技です。

50メートル走で考えてみてください。もともと足が遅い人がタイムを1秒縮めるのと、世界新記録を1秒縮めるのではわけが違う。ペイアウト率改悪によるトレードへの影響はかなり大きく、勝つためには、期待値を大幅に上回るようなトレードする必要が出てきました。

ハイローがペイアウト率を変更した理由

ボラティリティの上昇で勝ちやすくなったから

私は業者の中の人ではないので、100%正確な理由は知りませんが「2019年比べて2020年はボラが上がり、単純に勝ちやすい相場になった」ことが1つの理由として考えられるかと思います。

これにより0.1pips単位の攻防が起こりづらく、引き分け負けや停滞による負けがかなり削減されています。

バイナリーオプションのペイアウト率改定でも勝ち続けるためには

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元も子もないですがペイアウト率変更への対策は
「勝率を高い手法を使い、期待値を大幅に上回るようなトレード」をすることしかありません。 

これまでにハイローは度重なるペイアウト率の変更や、告知なしの内部システム変更を行なっています。 中には理不尽なものもありますが、バイナリーで食べていく以上、バイナリー業者の仕様を理解し、それに適応していくしか生き残る道はないでしょう。

Benefit Duoをお使いの方へ

今回のペイアウト率変更がBenefitに全く無関係かというと、そうではありません。15分足取引を使っている以上、ペイアウト率低下により全てロジックで期待値の低下が見られるからです。 
ただ2020年は2019年と比べ、短期トレンドが出やすいせいか、手法の勝率自体が高い傾向にあります。

1月、2月、3月の現時点までの月間勝率は2019年の年間勝率よりも0.9%以上勝率が高い傾向があります。 もともとBenefitは損益分岐点ギリギリのロジックではないため、引き続き問題なく、お使いいただけます。 また業者の仕様変更等があった場合はすぐに対応いたします。  

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