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全てのトレーダーへ捧ぐ!FX手法を聖杯にするための方法16選

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FX手法の勝率改善される実績のある方法を16個紹介します。FX勝率改善方法は以下の3つに分類されます。

  1. インジケーターを使用した勝率改善法
  2. 裁量を使用した勝率改善法
  3. トレードの全般的なルールに関する勝率改善法

最初から聖杯のFXの手法ロジックはなかなかありません。既存の手法の弱点を徹底に潰して、磨き上げていくことで聖杯になっていきます。

この記事の著者

斉木勇一(サイキックス)

論理的アプローチを得意とするトレーダー、システムエンジニア。バイナリー歴8年、為替歴13年。震災をきっかけに相場の世界へ足を踏み込む。長い下積みを経て2015年に脱サラ。やっと勝てたと思ったら、今度は業者に約1000万出金拒否される。 著書「ロジカルトレーディング」「Profit Quadrant」(全文英語)。専門誌「FX攻略.com4月号」、単行本「ボリンジャーバンドで稼ぐトレーダーのFX戦略」掲載。自作インジケーターのDL数は100万回超え。サイキックスの略歴はこちら

インジケーターを使ったFX勝率改善方法

メインのインジケーターは3個までにする

インジケーターが沢山表示されて、チャート画面がごちゃついているというのは、勝てないトレーダーの共通点です。

インジケーターが3個以上を超えると、同時に見なければいけない指標が多すぎて、何を元にトレードしているんだかよくわからないということが頻繁に起こります。

一方で手法を組み合わせることで、勝率が上がるケースは確かにあり、その場合には2つのインジケーターを1つインジケーターにまとめるのが有効です。当サイトでも2つのインジケーターの機能を1つにまとめたインジケーターを無料配布しています。

インジケーターは前後関係を追う

インジケーターを使ったトレードは、一時点の数値だけで判断するのではなく、前後関係を含めて捉えることで勝率がアップします。定番オシレーターインジケーターRSIを例にとってあげましょう。一般的にRSIは30以下は売られすぎ水準、70以上は変われすぎ水準とされ、30/70ラインは反発する可能性が高く、逆張りの水準として使われています。

しかし、RSI70ラインの到達する前の段階で「RSI50前後で長い間推移していて、突然70に到達した場合」「右肩上がりにじわじわとRSI70まで到達した場合」では、同じRSI70という数値であっても、全く指し示す意味が異なります。

じわじわと上がった場合には、70ラインですぐ反発するというよりも70以上の買われ過ぎ水準のどこかで上がり止まるのに対して、「突然RSI70を到達した場合」は瞬間的に戻りが起こりやすい傾向にあります。

つまり、70ライン単体で逆張りするという手法を使った場合に勝率が高くなるのは、「RSI50前後で長い間推移していて、突然70に到達した場合」となります。前後関係を切り捨てて、一時的な数値だけを判断するとインジケーターが持っている強みが無駄になってしまいます。

サインツールに頼るのをやめる

FX初心者の方に矢印型のサインツールを使うことを推奨しません。理由は以下の通りとなります。

  • エントリーまでのプロセスが追えない…なぜここでエントリーしたのか?が毎回わからない
  • トレードの上達がしづらい…サインだけだとロジックの中身がみえないため、いつまで経ってもチャートの傾向がつかめず経験値が貯まらない
  • エントリーに出遅れる…サインが出てからエントリーだと、ワンテンポ遅れてエントリーすることになる。
  • チャートに長時間張り付く必要がある…サインが前触れなく突然出るため、チャートに常に張り付いている必要がある

長期移動平均線の傾きがない場合では、早めにポジションの手仕舞いをする

長期移動平均線の傾きがない場合は、大きな流れとして停滞が続いており方向感がないことを表します。

一般的にFXで勝ちやすいとされている王道手法は、初心者は方向感があって1回あたりに狙う値幅が広いトレンドのロジックとなります。トレンド手法で、長時間方向感が出ていない相場に対してエントリーをするとダマシにあいやすく、できるだけポジションを持たない、またはポジションを持っている場合は解消することが重要です。

ボリンジャーバンドを使った相場環境認識を取り入れる

「勝つためには、相場環境認識が必要だよ」という言葉を聞いたことはないでしょうか。相場環境認識は「手法ごとに得意不得意な相場があって、得意な相場だけでエントリーするようする」という考え方になります。

実際に相場環境認識を実際にしろと言われても、なにをすればいいかわからないという方におすすめなのが、ボリンジャーバンドを使った相場環境認識です。ボリンジャーバンドには5つの状態があり、この5つの形状を頭にいれるだけで簡単に相場環境認識を行うことができます。

また自分の手法の負けている時と勝てている時でどのボリンジャーバンドのパターンが多いのかを見極め、勝てている時のボリンジャーバンドの形状の相場だけに絞ってエントリーすることで勝率を改善させることができます。

裁量トレードの勝率改善方法

利確と損切りの失敗パターンを特定する

良いところでエントリーはできているのに、利益が全然残らないという場合には、イグジット(決済)を見直しましょう。

決済がうまくいかない原因は以下の4つに分類されます。

  1. 損切りが早すぎる
  2. 損切りが遅すぎる
  3. 利確が早すぎる
  4. 利確が遅すぎる

以上の4つの中で、どれがボトムネック(決済が下手な原因)になっているのかを特定することで、適切なポジション出口戦略を立てることができます。

オープンオーダー・オープンポジションを取り入れる

オープンオーダーは、世界中の個人投資家がどの価格でエントリー、決済する予定かを表示してくれるツールとなります。個人投資家が相場にどのように感じているかを反映されるため、意識されやすく抵抗対になりやすいポイントを事前に把握することができます。オープンポジションでは、買いエントリーと売りエントリーの比率がわかるため、潜在的な買い圧、売り圧の強さを事前に知ることができます。

  • オープンオーダー(Open Order):未約定でこれから執行される予定の注文(指値、逆指値)がどのくらいロングとショートどちらが多いのかを把握できるツール
  • オープンポジション(Open Position):既に約定されている注文ベースでロングとショートどちらが多いのかを把握できるツール、ポジション比率ともいう。

エントリーする時間帯を完全に固定化する

為替相場というのは、時間帯の影響を強く受け、時間ごとに値動きの特徴がある程度決まっています。そのため、手法によって勝ちやすい時間帯と負けやすい時間帯が明確に分かれます。特に手法を使い始めてまだ日が浅く、検証データが十分に取れていない段階ではパフォーマンスを安定させるために、なるべく時間帯を固定化し、同じような環境でデータを取ることが望ましいです。

私は、一部の例外(突発的なファンダメンタルで動いた時)などを除いて、9時〜10時、21時以降しかエントリーしないと決めています。

手法によって通貨ペアを使い分ける

通貨ペアには、それぞれ値動きの特徴があり、同じ手法を使っても10%以上年間の勝率に差が生まれることもあります。

通貨ペアの特徴の代表的なものとしてはトレンドが続きやすい通貨ペアとレンジが続きやすい通貨ペア、水平線が効きやすい通貨ペアとトレンドラインが聞きやすい通貨ペアの4つが挙げられます。水平線を使った順張り手法はトレンドが続きやすいかつ水平線が聞きやすい通貨ペアが得意で高い勝率が見込めるのに対し、オシレーター系インジケーターを使った手法はレンジが聞きやすいかつ斜め線が聞きやすい通貨ペアが得意となります。

上記の通貨ペアの特徴マップで、自分の取引通貨ペアがマップのどの特徴に値するのかを確認しましょう。

手法の論理が通っているかどうかを見直す

トレードに「根拠」が必要だということは、トレーダーであれば誰しもが感じていることでしょう。そうして、根拠を集めるために、インジケーターを一通り試し、ライントレードを始めてみたり、ローソク足パターンを覚えてみたりすることで、自分なりの「根拠」を見つけるわけですが、これがなかなか勝てません。

なぜ根拠がある手法でも勝てないのか?トレードで勝つためには、根拠に加えて「論拠」が必要であるからです。論拠とは、根拠を裏付けるものであり、手法が勝てるという主張と根拠を接続してくれるコネクターになります。論拠という言葉は馴染みがないかもしれませんが、「根拠の根拠」だと理解していただければわかりすいと思います。

「根拠があるのに勝てない」のはその根拠を裏付ける根拠の根拠(論拠)がないからであり、筋が通った論理的な手法には常に論拠が存在します。今自分が根拠だと思っているものは本当に根拠として取るにたるものなのか?を自問自答することで、自分の手法を深掘りし、自信を持ってエントリーすることができるようになります。

負ける前の直前のチャートの共通点を探す

負けてる時の直前のローソク足、サイクル、ダウ、チャートパターンの共通点を探す行為は、負け取引を減らすために最適です。例えばトレンド系の手法を使用している場合であれば、「高値を3回切り上げているときは勝てるけど、4回以上切り上げている時は負けることが多い」といったダウを用いて負けパターンを炙り出すことが有効的となります。

トレードへの姿勢に関するFX勝率改善方法

手法を詳細に言語化して、再現性を持たせる

トレード手法の勝率を改善する上で、まず一番すべきことは手法から一切の主観性を取り除くこととなります。主観が少しでも入っていると手法に再現性を持たせることが不可能で、手法の改善自体を行うことができなくなります。

以下は、トレード手法を言語化する際にお使いいただける項目リストとなります。

  • エントリー条件
  • 除外条件(フィルター)
  • エントリー除外日
  • 時間帯
  • 通貨ペア
  • エントリーする時の上位足/下位足の状態
  • 分割エントリーをする時の建玉の分割割合

予想をしない

そろそろトレンドが続きすぎてるから終わるんじゃないか、経済指標の結果が良さそうだからロングした方がいんじゃないかなどトレードをしてしまうと、勝手に予想してしまうことは多いですが、トレードに予想を織り交ぜるとパフォーマンスは急激に悪くなり、安定しなくなります。

予想とは将来の出来事に主観的に推測することで、予測とは将来起こりそうなある出来事について、データなどに客観的事実に基づき推測すること

例えば、「ボックスレンジがあった時に上にブレイクするんじゃないか」と思うのが予想、ブレイクした後に”レンジブレイクした後は一時的に反発する傾向がある”というデータを元にブレイクの戻りを狙うのが予測。

起こる前に勝手に予想するのではなく、「起きた現象に対して、こうなった場合はこうなる可能性が高い」と予測を立てていく癖をつけるとパフォーマンスは安定するようになる。

毎日エントリーしない

毎日トレードをしなければならないという強迫観念に駆られ、本来エントリーすべきでない勝率の低いところで無理やりエントリーしまい、結果としてマイナスになってしまった。というケースは珍しくありません。

京都動物園で飼育されているライオン・ジャーガー・アムールトラには週に1回断食の日があるそうです。

草食動物は、草を少しずつ何時間もずっと草を食べ続けているのが普通ですが、肉食動物は、数日に1回しか食事を取らないこともザラにあります。毎日獲物を捕まえられるとは限らないからだ。野生の肉食動物は、何日かに1回発生するチャンスを大きく掴んで、あとはひたすら待ち続ける。

トレーダーというのは、肉食獣のようなトレードを行うべきであると考えています。

毎日エントリーしないのが普通であり、エントリーをしない日があったとしても無駄だったと感じないようにしましょう。ノートレ自体が利益であると思えば良いのです。

手法、インジケーターごとの改善メモ、ノートをつける

同じインジケーターであっても、インジケーターをただ初期パラメーターでいれて何となく眺めるのと、プロセスを踏んで深く1つ1つ考えるのでは全く勝率が異なってきます。

勝率をあげるためには、その手法を使うのではなく、手法を使いこなす必要があるのです。一例として、私がトレードを始めてから移動平均線を使った手法で、そこそこ利益が出るまでの思考プロセスをシェアします。

移動平均線、なんだこれ?
→線とローソク足の関係をみれば、トレンド読めるっぽいな
→よくよくみると機能する時としない時があるな
→角度がついているときは、
→移動平均線から離れているときは、トレンド転換しやすいな
→パラメーターを変えてみるとまた違った形式がみえるな
→最適な期間、どういった角度と乖離率の時に移動平均線が機能しやすいかがわかり、移動平均線が使いこなせるようになる

インジケーターについて深く考え、その日の気づきをまとめ、熟成させることで使いこなすことができるようになります。

連敗・スランプになった時のルールを決めておく

長い間トレードを続けていると必ずスランプに入る時が一度は訪れます。連敗続きの時には「ついムキになってエントリー回数を無理に増やそう」と感情的になって非合理な選択をおこない、大きく資産を減らしてしまいがちです。

予めスランプになった時に、どんな行動をとるのかを決めておくことで予想外が連敗に落ち着いて対応することができます。以下、スランプの時に使える事前ルールとなります。

  1. エントリー額を1/2にして、50回は半額にてエントリーを行う
  2. その日はトレードを一切行わないようにする。1日時間をあける
  3. メインの手法と違う手法での取引はしない

まとめ:FX勝率改善大全

10年以上トレードをしてきた視点から勝率をカイゼンさせるためにはどうすればいよいか?ということを解説しました。紹介したものの中には、明日から使える即効性の高い方法もあれば、時間をかけて取り組む必要のものもありますが、以上の手法を取り入れれば、大きなマイナスや退場になってしまう可能性はグッと減ります。

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