手法をEA化できる「サインでエントリーくん」

【無裁量】ダウ理論分析を全自動化するMT4インジケーター

この記事は約6分で読めます

FXトレードにおいて、ダウ理論の重要性は誰もが理解しています。しかし、その「マスター」があまりにも難しく、多くのトレーダーが挫折してしまいます。特に押し高値・戻り安値の判定トレンド転換点の認識は、個人差が大きく、曖昧な判断になりがちです。

この問題を解決するために開発されたのが、今回ご紹介する『ダウ理論マスター』です。

アップデート履歴
  • 2025年9月30日:詳細なアラート機能に対応しました
  • 2025年9月20日:前回高値/安値のテキストと水平線の色を変えられるようにしました
  • 2025年9月8日:簡易な修正を行いました。
この記事の著者

斉木勇一(サイキックス)

論理的アプローチを得意とするトレーダー、システムエンジニア。FX10年選手。震災をきっかけに相場の世界へ足を踏み込む。長い下積みを経て脱サラ。やっと勝てたと思ったら、今度は業者に約1000万出金拒否される。 著書「ロジカルトレーディング」「Profit Quadrant」(全文英語)。専門誌「FX攻略.com4月号」、単行本「ボリンジャーバンドで稼ぐトレーダーのFX戦略」掲載。自作インジケーターのDL数は100万回超え。サイキックスの略歴はこちら

ダウ理論マスターとは?|基本機能と特徴

ダウ理論マスターの説明動画

ダウ理論マスターは、チャートに「ダウ理論分析」を強制的にインプットすることで、押し高値・戻り安値から前々回高値まで自動でラインを描画し、王道のダウ理論に基づいたトレンド分析をまるっと代わりにやってくれるインジケーターです。

このインジケーターは裁量トレードの脳をそのままツール化したもので、勝てているトレーダーが無意識にやっている判断を自動で行ってくれます。

押し高値・戻り安値の自動検出

ダウ理論マスターの最重要機能は、押し高値と戻り安値を自動で検出してラインを引いてくれることです。

上昇トレンド時:

  • 押し目が入った場所に「押し安値」ラインを自動描画
  • このラインを割るとトレンド転換の可能性

下降トレンド時:

  • 戻りが入った位置に「戻り高値」ラインを自動描画
  • このラインを超えるとトレンド転換の可能性

これにより、「どこを割ったらトレンド転換なのか」が一目でわかるようになり、これまでなんとなくで判断していた転換点が確信に変わります。

前回高値の基準が人によって異なる曖昧さを解消するため、1回目、2回目、3回目の高値と安値をすべて自動で抽出し、チャートにラインを引いてくれます。

  • 「どの価格帯が意識されているのか」が明確に見える
  • ラインの引き方で迷うことがゼロになる
  • 誰もが同じ目線でトレード分析が可能

→自動でライン表示をしてくれることにより、これらのメリットが実現し、トレーダー間での認識の差がなくなり、より精度の高い分析が可能になります。

スイングラインの自動描画

スイングラインとは、価格の波形を線で結んだもので、ダウ理論の分析においてなくてはならない存在です。

スイングラインの重要性:

  1. 高値・安値の判断基準を統一
  2. トレンド判定の前提条件
  3. 曖昧性を排除した画一的な波形認識

短期足・現在足・長期足の3つの時間軸のスイングラインを表示でき、上位足分析にも完全対応しています。

上位足分析のメリット:

  • 現在足では高値に見えるが、上位足では無視されているポイントを発見
  • 真に意識されている高値・安値を正確に把握
  • 短期足ではノイズでも、実は重要な波形として認識されているポイントを特定

モニター機能

今の相場がトレンドか、それともレンジかを自動で判定してくれます。

従来手法との違い:

  • 移動平均線やオシレーターのクロスではない
  • 高値と安値の波形構造から裁量トレードに近い形で判断
  • プロが波形で判断していたトレンド判定を自動化

判断基準:

  • 高値・安値の更新間隔
  • 高値・安値の更新間隔

プロが肌感覚で捉えていた「勢い」を数値とゲージで誰にでもわかるように表示します。

相場の状況を総合的に判断して、今どんなトレード戦略を取るべきかをズバリ教えてくれます。

提案される戦略例:

  • 押し目買いを狙うフェーズ
  • 一旦様子を見るべきフェーズ
  • 明確な転換が近いフェーズ

これらすべてを加味してワンタッチで戦略を言語化し、迷いを激減させ、判断に一貫性をもたらします。

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ダウ理論マスターの設定

パラメーターの入力

  • パネルスケール…パネルのサイズをどれくらい大きく表示するかを選ぶことができます。0.5倍から2倍まで選択することができ、倍率に合わせて文字サイズやボタンのサイズが自動で調整されます。
  • スウィング判定期間…高値、安値の切り上げを見る時にどれくらい大きな波を波として認識するのかを決めることができます。数字が多ければ大きいほど波を大雑把に捉え、ダマシが少なくなります。
  • 分析する足数…ローソク足何本分のダウを検出するか選ぶことができます。
  • 重要レベル表示…戻り高値・押し安値などの重要レベルをチャート上に描画するか
  • 矢印表示…ダウ理論の売買シグナルを表示するか
  • 現在高値/安値表示
  • 前回高値/安値表示
  • 2回前高値/安値表示
  • 3回前高値/安値表示
  • 短期タイムフレーム…何分足を基準にダウ理論のスウィングラインを認識するか
  • 中期タイムフレーム
  • 長期タイムフレーム
  • 表示位置…カウントダウンモニターの位置を右上、右下、左上、左下と選ぶことができます。
  • パネルX座標..パネルの左右の位置を自由に調整できます
  • パネルX座標…パネルの上下の位置を自由に調整できます
  • パネル幅…モニターの横幅を調整できます
  • パネル高さ…モニターの縦幅を調整できます
【動画あり】ダウ理論手法をFX本著者がわかりやすく解説

アラート・スマホ通知・メール通知

高値更新、安値更新、戻り更新到達、押し安値到達、トレンド転換、転換警告、強いトレンド発生、重要レベル突破などダウの重要な局面でポップアップ通知を飛ばすことが可能になっています。

ダウ理論マスターのダウンロードはこちらから(MT4専用)

MT4インジケーターの導入手順
  1. インジケーターをダウンロードし、コピーする(ex4かmq4)
  2. MT4内部フォルダの「Indicator」フォルダを開き、ペーストする(MetaTrader4→MQL4→Indicators)
  3. MT4を再起動する
  4. 右上メニューバー「挿入」→「インディケーター」→「カスタム」→「いれたいインジケーター」を選択し、導入完了

ダウ理論マスターまとめ

「ダウ理論は重要だけど難しい」というのはトレードを学ぶ上で必ず通る道です。

理論の習得には時間がかかりますが、ダウ理論マスターを使うことで「正しいダウ理論の形」を視覚的に体感でき、実践を通して自然に理解が深まります。

トレーダーとしての「分析力向上ツール」として、今すぐ導入してみてください。

焦らず、一歩ずつ。ともに成長していきましょう。

6 COMMENTS

山下 浩毅

ダウ理論マスター ぜひ使わせてください。お願いいたします。lineは登録しております。

返信する
斉木勇一

こちらの記事に掲載してある「Saikix-Dow.ex4をダウンロードする」というボタンを押していただければ直接ダウンロードできるようになってます。

返信する
木村健吾

素晴らしいツールありがとうございます。
裁量のあいまいな感覚を、数値とゲージで可視化できて再現性が高く、繰り返して使用すればダウ理論を自然に使えるようになる気がしました。

1点気になったのが、サイトの説明が「EA」扱いになっており、説明通りに実際にチャートに適用しようとすると、操作履歴に「’Saikix-Dow’ is not expert and cannot be executed」と出て動作せず、EAでなくインジケータである旨を示唆されます。試しにインジケータフォルダにコピーして適用すると正常に動作しているように見えます。お手すきの際に説明表記を修正していただけると幸いです。

返信する
斉木勇一

ご指摘に通り「EA」というのは誤記載となり、正しくは「インジケーター」となります。
過去に出したEAの記事の構成を、この記事のテンプレとして使っていて書き換え忘れていたことが原因でした
現在は修正済みとなります。コメントいただいて助かりました。有難うございます。

返信する
ゆうたろう

素晴らしインジ有難うございます。
高値、安値、トレンドライン到達でアラート、プッシュ通知可能にしていただけると尚良いと思います。

返信する

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