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移動平均線は、投資家の心理状態を表すと言われています。FXやバイナリーで移動平均線を使用する際、1本だけだと心理状態が掴みづらいため、最低でも短期、中期、長期で3本の移動平均線が用いられることが一般的です。同様に1つの時間軸だけで移動平均線を見ていると「短期足では移動平均線が急な上向きであり、トレンドが強い発生しているように見えても、上位足では下降トレンドだった」といったことが発生するため、複数時間分析(マルチタイムフレーム)での「同一期間の移動平均線がどう上位足では表示されているか」を把握することが重要です。
今回は複数足分析を自動で行ってくれるMT4インジケーターMTF対応移動平均線「MTF_MA.ex4」(完全日本語対応)を無料配布します。ダウンロードしておいて損はないです。
斉木勇一(サイキックス)
論理的アプローチを得意とするトレーダー、システムエンジニア。バイナリー歴8年、為替歴13年。震災をきっかけに相場の世界へ足を踏み込む。長い下積みを経て2015年に脱サラ。やっと勝てたと思ったら、今度は業者に約1000万出金拒否される。 著書「ロジカルトレーディング」「Profit Quadrant」(全文英語)。専門誌「FX攻略.com4月号」、単行本「ボリンジャーバンドで稼ぐトレーダーのFX戦略」掲載。自作インジケーターのDL数は100万回超え。サイキックスの略歴はこちら
マルチタイムフレーム移動平均線について
マルチタイムフレーム対応移動平均線とは
通常、移動平均線(期間:100)を1時間足で表示させる時、1時間足の100本分を分析したものが表示され、同じインジケーターを入れたまま、30分足チャートに切り替えた場合、30分足のローソク足100本分を分析した結果が表示されます。
では、1時間足していた移動平均線を30分足にも表示させたい場合はどうすれば良いでしょうか?
1時間足の移動平均線(期間:100)は100時間分のローソク足の平均値を算出いるのに対して、30分足の移動平均線(期間:100)は50時間分のローソク足を平均値を算出しています。
1時間は30分の2倍なので、当たり前ですね。
よって、1時間足の移動平均線を30分に表示させたい場合は、算出する期間を2倍、つまり期間200の移動平均線を表示させれば良いのです。
時間軸の切り替えるごとに都度パラメーターをいじるのはめんどくさい…
「MTF対応移動平均線」のインジケーターを使えば、マルチタイムフレームでの期間調整を自動で行ってくれるよ
1時間足の移動平均線(期間:100)と30分足の移動平均線(期間:200)は同じものである
マルチタイムフレームで移動平均線をMT4に表示させる方法
MT4にマルチタイムフレームで移動平均線を表示させられるインジケーターは標準搭載されていません。
マルチタイムフレーム移動平均線を使いたい場合、自分でマルチタイムフレームに対応している移動平均線を探して、カスタムインジケーターとしてMT4に手動で入れていただく必要があります。
そこで今回は私が開発した日本語対応で最高に使いやすいマルチタイムフレーム移動平均線を無料で配ります。
無料MT4インジケーター「MTF_MA.ex4」
「MTF_MA.ex4」はMTF対応の移動平均線です。下のリンクから無料ダウンロード&MT4に導入して一度簡単なパラメーターを設定するだけで何度時間軸を切り替えても同じ時間足の移動平均線が表示されます。
SMAとEMAを両方対応していて、時間軸も1分足から月足までお好みで設定することができます。2時間足や8時間足などマニアックな時間足も設定いただけます。MTF対応以外の基本的な性能は純正の移動平均線と同じです。
MTF移動平均線の使い方
マルチタイムフレームMAのパラメーター設定
MTF移動平均線のパラメーター
- 時間軸…MTF対応させる時間軸
- 期間…移動平均線の期間
- SMA or EMA…単純移動平均と指数移動平均の切り替え
- 適応価格…終値(Close)基準で算出しています。
- ずらし...通常の移動平均線の表示移動(Shift)にあたる部分
MTFで表示させたい時間足の設定
「パラメーターの入力」から時間軸の数字を変更することで「どの時間軸の移動平均線をMTF対応させるか」を設定することができます。
「1」と設定すると1分足、「15」と設定すると15分足、「60」と設定すると時間足…といった具合に設定された時間軸の移動平均線を基準にMTF化されます。
MTFで表示させる時間軸は、上記の表を元に自身がトレードでお使いの時間軸より1つ大きい時間軸(中間足に長期足の移動平均線を表示)をお使いいただくのがオススメです。
移動平均線の適応価格
移動平均線を算出する際にローソク足のどこの価格を使用するかを設定で変更することができます。全世界の90%以上のテクニカル指標は終値ベースで算出されています。こだわりがなければ初期設定のCLOSE(終値)で良いと思います。
「0」…CLOSE 「1」…OPEN 「2」… HIGH 「3」… LOW
SMAやEMAなど移動平均線の種類の切り替え
「SMA or EMA」の箇所を0にするとSMA(単純移動平均線)、1にするとEMA(指数移動平均線)に切り替えることができます。また平滑移動平均線と加重移動平均線も設定することが可能です。
「0」…SMA(単純移動平均線)「1」…EMA(指数平滑移動平均)「2」…SMMA(平滑移動平均線) 「3」… LWMA(加重移動平均線)
MTF移動平均線を表示させたMT4チャート
時間軸「60」=1時間足のSMA20を5分足表示
時間軸「60」=1時間足のSMA20を4時間足表示
注意:理論上は「1440=日足、10080=週足、43200=月足」となりますが、ご使用のMT4ブローカーによって日足、週足、月足が形成されるまでのローソク足の数が違います。(月曜の取引開始と土曜の取引停止タイミングが業者によって異なるため)大きな時間軸をMTF対応させるときには、ご利用の業者の仕様に沿ってお使いください
無料ダウンロードはこちらから【MT4】
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ワンクリックでダウンロードできます。
(サイト内完結、登録不要)
- インジケーターをダウンロードし、コピーする(ex4かmq4)
- MT4内部フォルダの「Indicator」フォルダを開き、ペーストする(MetaTrader4→MQL4→Indicators)
- MT4を再起動する
- 右上メニューバー「挿入」→「インディケーター」→「カスタム」→「いれたいインジケーター」を選択し、導入完了
オススメ移動平均インジケーター集
ゴールデンクロスでアラート&シグナル出現インジケーター
移動平均線のゴールデンクロスは、短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に突き抜ける現象で、一般的に上昇トレンドの開始を示す買いシグナルとされています。このゴールデンクロスが発生した際に、アラートやシグナルで通知してくれるインジケーターを活用することで、トレードのタイミングを逃さず、効率的な売買が可能となります。
パーフェクトオーダーで矢印が出る順張りサインツール
移動平均線をトレンド判断で使う際に、パーフェクトオーダーシグナルを使うことで「自分がどこから先をトレンドだと判断しているか」を視覚化することができます。順張りのタイミングの見極め等にもオススメ。
FXやバイナリーでの移動平均線トレード手法
移動平均線を使用するとき、SMAかEMAなどの移動平均線の種類や、どんなパラメーター(期間)を使えば良いかばかりに目がいってしまいがちですが、さらに重要なポイントとして「移動平均線の角度」「移動平均線乖離率」などが挙げられます。下記の記事では、バックテストの結果から有効だと判明した移動平均線期間から移動平均線を使ったトレード手法まで解説しています。
MT4移動平均線まとめ
「移動平均線はこの世に存在する95%インジケーターの父親」です。私も相場で勝てるようになるまで、徹底的な複数時間軸での移動平均線の検証から入りました。どのパラメーターでも良いのでまずは入れてみて、検証してみてください
サイキックスオリジナルインジケーターなので「ここをこうしてほしい」といった要望や改善点などがあれば言ってくれれば、お気軽にコメントください
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「もし明日、記憶と経験がリセットされて、またゼロからトレードを始めることになったら?」をコンセプトに、電子書籍、カレンダー、インジケーター、トレード初心者に必要な情報をまとめたスターターパック特典をご用意しました。
サイキックス様
この都度は
こちらのインジをDLさせていただきました。
活用させていただきます。
ありがとうございました。